黒麹仕込みで3年貯蔵、柔らかくふくよかな味わい、黒糖焼酎「奄美 瑠璃色の空」30度

昔ながらの黒麹仕込みと30度で黒糖焼酎らしさを演出

今回ご紹介するには、奄美群島の徳之島にある、奄美酒類株式会社が製造する黒糖焼酎「奄美 瑠璃色の空」30度というお酒です。

もともと、黒糖焼酎「奄美」は4つの蔵元の原酒のブレンド酒ということもあり、面白いお酒でした。

「奄美 瑠璃色の空」30度は昔ながらの製法である、黒麹仕込みに常圧蒸留で3年貯蔵という、黒糖焼酎ド直球のお酒です。

黒糖焼酎は、他の焼酎と違い、その飲み易さから、30度という、少し度数が高めで飲むのが一般的です。

「奄美 瑠璃色の空」30度は、黒糖本来の持つクセを最大限に引き出しており、3年以上の貯蔵期間を経て商品化されているので、ふくよかで飲み易く、黒糖の香りや風味を吸収している、飲みごたえのあるお酒です。

徳の島は、1つの島が3つの町に分かれていますが、この3つの町は「なにがあっても合併しない」と言われているそうです。

しかし、この島には町は合併しなくても、3町に散らばる4つの酒蔵が造る原酒をブレンドして1つの銘柄として世に出る黒糖焼酎があります。

そのお酒は「奄美」。

小さな酒蔵が何社か集まって、原酒をブレンドし、統一銘柄を出すケースは焼酎大国の鹿児島県でも4社しかなく、そのうちの2社が奄美群島にあります。

原酒をブレンドすることで出る深い味わい。

その都度コンディションの異なる原酒をブレンドして銘柄ごとの味に仕上げるのは、経験と技術が必要な仕事で、異なる原酒をブレンドすることで、香りや味わいに深みを出すことができるのだそうです。

徳之島の5蔵が参加する奄美酒類では蔵の規模に大小はあっても、納入する原酒の量は等しく同じ量を納めているのだそうです。

この黒糖焼酎が造られているのは上記のとおり、徳之島。

では、なぜこの焼酎の名前が「奄美」なのか?

その理由はわかりやすいもので、「このお酒を販売し始めた当時、徳之島よりも奄美の方が知名度があったから」ということなのだそうです。

黒糖焼酎「奄美 瑠璃色の空」30度は、黒糖焼酎のド直球のお酒。

この瑠璃色ともいえるおしゃれな瓶から、芳醇な甘さとコクのある、黒麹仕込みの黒糖の味わいが堪能できる一品です。

度数が30度と少々高めですが、ロックや水割り、お湯割りとどのような飲み方をしても美味しくいただけます。

それもそのはず、黒麹仕込みのお酒を常圧蒸留方式で製造されたお酒を3年以上貯蔵しているため、とても飲み易くなっております。

黒糖の深い味わいとキレのある後味は、黒麹ならではの味わい。

一度飲んだらやみつきになります。

このおしゃれな一品を一本いかがでしょうか?

黒糖焼酎「奄美 瑠璃色の空」30度の製造について

原料:黒糖

蒸留方式:常圧蒸留

麹の種類:米麹(黒)

アルコール度数:30度

製造元:奄美酒類株式会社 鹿児島県大島郡徳之島町

奄美酒類(あまみしゅるい)を構成する5つの酒蔵

酒蔵その① 中村酒造(なかむらしゅぞう)

酒蔵その② 松永酒造場(まつながしゅぞうじょう)

酒蔵その③ 高岡醸造(たかおかじょうぞう)

酒蔵その④ 亀澤酒醸造(かめざわしゅじょうぞう)

酒蔵その⑤ 天川酒造(あまかわしゅぞう)

黒糖焼酎「奄美」は徳之島の4つの酒蔵の同量の原酒をブレンドした複雑で軽快な飲み口の焼酎です。

現在から50年前、小さな蔵がそれぞれ酒造りをやっていたら潰れてしまうから、みんなで一緒にやりなさいという国の指導があり、奄美酒類が生まれました。

50年前に各蔵の社長が英断を下したことにより、私たちはこの黒糖焼酎「奄美」を飲むことができるのです。

徳之島のブレンダーさんたちによる、至極の一品、ぜひ楽しい晩酌のお供に加えてみてはいかがでしょうか。

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