黒糖焼酎のロックで飲み比べて味の違いを比較してみた
今回は、黒糖焼酎「加那」、「まんこい」、「長雲一番橋」、そして、ゲスト出演として、芋焼酎「黒霧島」の4つの銘柄をロックで飲み比べてみました。
筆者が率直に感じた感想を述べます。
① 素直に美味しいと感じたランキングは以下のとおり。
1位 長雲一番橋
2位 黒霧島
3位 まんこい
4位 加那
② 樽貯蔵酒の「加那、まんこい」より、甕貯蔵酒の「長雲一番橋」の方がロックは美味しい。
③ 芋焼酎「黒霧島」と黒糖焼酎「長雲一番橋」との比較は、僅差であるように思う。合わせ料理次第で順位の入れ替わりは大いにありうる。
という印象になりました。
焼酎をロックで飲むと、水割り以上に素材の個性が強調される。
樽貯蔵酒はロックで飲むのには向かないように思う。
では次の章では上記の考察について、詳しく解説していきたいと思います。
前章で記載した美味しいランキングなどにについて解説
それでは、冒頭でも述べた、筆者が感じた美味しいランキングや、それ以外の考察について、解説していきます。
しかし、お酒というのは100人いたら100通りの好みに分かれるような飲み物なので、これらは全く参考にならない可能性は十分にあります。
そもそもですが、筆者的には、黒糖焼酎を美味しいと思って、ブログを書いているぐらいなので、芋焼酎ファンの方は、少々不服に思うかもしれません。
この辺りは、個人的な好みもあることを踏まえて、この記事を読み進めていただきたいと思います。
では早速、冒頭で述べた順に解説していきます。
① 素直に美味しいと感じたランキングは以下のとおり。
1位 長雲一番橋
2位 黒霧島
3位 まんこい
4位 加那
今回は、樽貯蔵酒である「加那」と「まんこい」がロックには向かないように思いました。
樽貯蔵というお酒は、樽という付加価値があるお酒なのですが、ロックにすることにより、強い甘さとも、強いビターとも言えるような飲み口になり、優しさと逆の方向の飲み口だと感じました。
樽貯蔵酒よりも甕貯蔵酒の方が、ロックでは美味しくいただけます。
「長雲一番橋」は、ロックで冷やしているにもかかわらず、黒糖の強い香りがする、クセの強いお酒です。
このお酒は、ロックにすると、上品な甘さが強調されるような形となり、糖質0とは思えないぐらいの甘い飲み物になりました。
筆者は甘口ではなく、むしろ辛口の人間なのですが、この上品な甘さというのは、幸せを感じてしまうほどの見事な甘さです。
「長雲一番橋」は今回、いろいろな飲み方で飲みましたが、この甘さが最も強調される、ロックで飲むのが、このお酒の一番美味しい飲み方だと思いました。
「黒霧島」のロックは、芋の雑味が残っていたものの、芋の上品な甘さを感じられるような飲み口になり、他の「加那」と「まんこい」よりも、美味しく感じました。
料理の酒類によっては、「黒霧島」の雑味が良い意味で料理との味のクッション約になると思われるので、合わせ料理によっては、「長雲一番橋」よりも「黒霧島」の方が美味しくなる可能性も感じました。
では早速ですが、率直な、今回のロックで飲んだ感想のランキングについての考察を述べたいと思います。
考察としては、以下になります。
●4つの焼酎のうち、最も美味しく感じたのが、ロックで甘さが強調された「長雲一番橋」である。
●樽貯蔵の「加那」と「まんこい」の順位で、「まんこい」の方が美味しく感じられたのは、「まんこい」のビターの方が、はっきりとした透明感があるように感じたから。
●「黒霧島」のロックは芋の雑味が残ったにもかかわらず、上品な甘さも感じられ、このお酒のロックもとても美味しいと感じた。
② 樽貯蔵酒の「加那、まんこい」より、甕貯蔵酒の「長雲一番橋」の方がロックは美味しい。
今回、黒糖焼酎の銘柄の中で、樽貯蔵酒の「加那、まんこい」と、甕貯蔵酒の「長雲一番橋」を飲み比べた感想は、樽貯蔵酒は、ロックには向かないように思いました。
それに比べて、甕貯蔵酒の「長雲一番橋」は、とても良い意味での甘い味わいが強調された形となり、美味しさが明らかに違うと感じました。
考察としては、以下になります。
●今回のロックでわかったことは、樽貯蔵酒はロックには向かない。
③ 芋焼酎「黒霧島」と黒糖焼酎「長雲一番橋」との比較は、僅差であるように思う。合わせ料理次第で順位の入れ替わりは大いにありうる。
芋焼酎「黒霧島」よりも、黒糖焼酎「長雲一番橋」のロックの方が、美味しく感じました。
これは、甘さの感じ方がシンプルに芳醇で上品な甘さのある「長雲一番橋」の方が美味しく感じたからです。
しかし、「黒霧島」の雑味というのは、良い意味で、いろいろな料理のクッション役として優秀なような気がしました。
合わせ料理次第では、「黒霧島」がもっと美味しくなる可能性というのを感じました。
考察としては、以下になります。
●焼酎をロックで飲む場合は、素材の特徴が強調されるので、素材の良い部分が魅力的なほどロックでは美味しい。
では次の章より、実際にそれぞれの銘柄について、実際に飲んだ感想について、述べていきたいと思います。
今回の黒糖焼酎3銘柄と、黒霧島を実際にロックで飲んでみた感想について述べます
今回の4つの銘柄について、実際にロックで飲んでみた、それぞれの個々の感想について、以下に述べていこうと思います。
黒糖焼酎「加那」をロックで飲んでみた
まず初めに、黒糖焼酎「加那」をロックで飲んでみた感想を述べていこうと思います。
「加那」の樽由来のビター感が、ロックでは強調されたような形となり、優しさとは逆の方向に個性の強い飲み物になりました。
「まんこい」とそんなに差は感じませんでしたが、こちらのビターの方がワイルドの印象がありました。
黒糖焼酎「まんこい」をロックで飲んでみた
次に、黒糖焼酎「まんこい」をロックで飲んでみた感想を述べていこうと思います。
「まんこい」も「加那」と同様に、樽由来のビターが強調されたような形となり、ロックには向かないと感じました。
「まんこい」の方が、「加那」のビターよりもはっきりとした芯が通ったような感じがしたので、「まんこい」の方が美味しく感じました。
芋焼酎「黒霧島」をロックで飲んでみた
次に、芋焼酎「黒霧島」をロックで飲んでみた感想を述べていこうと思います。
このお酒をロックで飲むと、芋の甘さというのが際立ち、味が引き締まるように思いました。
芋の雑味を感じましたが、後味にも芋の感じが残るので、雑味以外の要素でとても美味しく感じられました。
この芋独特の雑味は飲む人によって、好みが分かれるところだと思います。
このお酒、この芋の雑味というものが、いろいろな料理のクッション役になることを筆者的には知っていることなので、料理に合わせるという意味では、優秀な飲み物だと思います。
黒糖焼酎「長雲一番橋」をロックで飲んでみた
最後に、黒糖焼酎「長雲一番橋」をロックで飲んでみた感想を述べていこうと思います。
このお酒、なぜかロックにしても、ハチミツかシロップのような香りがすごく、味わいも甘さが際立って感じられました。
上品な甘さを感じるこのお酒、これまでいろいろな飲み方の中で、ロックで飲むのが、このお酒の良い意味での甘さが際立って感じられるため、ロックが一番美味しい飲み方だと思いました。
「長雲一番橋」は万能な飲み方に向いているお酒ではありませんが、このお酒のロックはこれだけでかなりの価値のある飲み物だと思いました。
焼酎のロックは、素材の個性がそのままで飲むよりも強調される
最後に、もう一度結論として、今回の飲み比べの感想をまとめたいと思います。
今回は、黒糖焼酎「加那」、「まんこい」、「長雲一番橋」、芋焼酎「黒霧島」の4つの銘柄を水割りで飲み比べてみました。
その結果、以下のような考察となりました。
① 素直に美味しいと感じたランキングは以下のとおり。
1位 長雲一番橋
2位 黒霧島
3位 まんこい
4位 加那
② 樽貯蔵酒の「加那、まんこい」より、甕貯蔵酒の「長雲一番橋」の方がロックは美味しい。
③ 芋焼酎「黒霧島」と黒糖焼酎「長雲一番橋」との比較は、僅差であるように思う。合わせ料理次第で順位の入れ替わりは大いにありうる。
という印象になりました。
焼酎をロックで飲むと、水割り以上に素材の個性が強調される。
樽貯蔵酒はロックで飲むのには向かないように思う。
今回の記事は以上になります。
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下記に、今回の銘柄のうち、黒糖焼酎の3銘柄について、単品の紹介記事のリンクを貼っておきます。