西平本家(にしひらほんけ)

  • 9月 18, 2021
  • 5月 22, 2022
  • 知識編
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西平本家(にしひらほんけ)について

西平本家の創業は、大正14(1925)年。

沖縄出身の初代・西平守常(にしひら・もりつね)氏が喜界島で開いた泡盛の酒造所が蔵のルーツです。

昭和2(1927)年に奄美大島の現在地に移転し、平成27(2015)年に創業90年を迎えました。

旧代表銘柄の「八千代(やちよ)」は、創業時から受け継がれてきた歴史ある銘柄です。

造りの時期は1月下旬から5月初旬ごろまで、雑菌を防ぐため、気温の低い時期に集中して製造しています。

ひと仕込みに使う原料は、黒糖750キログラムに米690キログラム。

麹(こうじ)は主に西日本産の国産米を用い、銘柄により白麹と黒麹を使い分けています。

黒糖は沖縄産をブレンドしています。

製麹(せいさく)は、大きな三角棚で4人がかりの手造り。

通常は2日間かけて麹を熟成させますが、「半麹」といって、一晩だけ寝かせて熟成時間が半分の若い麹を造り、二次仕込みとしてもろみに加える工程が、造りの特徴の一つです。

一次仕込みの容器は、昭和30年~40年代から使い込まれた19本の甕(かめ)。

ひと仕込みに6本ずつ使用し、二次仕込みで半麹を加えます。

こうすることで麹の糖化がゆっくりと進み、米の旨味が引き出されます。

三次仕込みでは、蒸気で溶かした黒糖をもろみと合わせて大きなホーロータンクに仕込みます。

造りのもうひとつの特徴が、「単式常圧蒸留器 可変式三方弁」です。

高さを調節できる3本のネックを通して蒸留することでアルコール濃度・旨味・香りが異なる原酒を抽出し、それらを合わせることで、原酒に奥行きのある味わいがもたらされます。

原酒はホーロータンクや樫樽(かしだる)に貯蔵され、1年以上の貯蔵熟成を経て商品化されます。

貯蔵しながら浮いてくる余分な油脂分は、そのつど丁寧に取り除きます。

時間をかけて熟成させることで酒質がまろやかになり、豊かな風味が花開きます。

製造後に出る焼酎かすは、地元の農地で肥料としてリサイクルされています。

また、焼酎を詰める一升ビンや五号ビンを回収し、高温スチーム殺菌して再使用するなど、環境に優しい焼酎造りにも取り組んでいます。

株式会社西平本家 鹿児島県奄美市名瀬古田町

取り扱い銘柄 八千代、せえごれ、島一番ゴールド など

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