私は黒糖焼酎が大好きです。
みなさん、晩酌を楽しんでおられますでしょうか?
ここでは、私がなぜこんなにも黒糖焼酎が好きななったのかをストーリーでご紹介していこうと思います。
これを読んでいる皆様は、黒糖焼酎の存在を知らない方や、知っていても試したことがない人も多いのではないかと思います。
単に焼酎といっても、麦、米、芋、そば、その他、本当にたくさんの種類があると思います。
本当にたくさんの種類の焼酎がある中、私のサイトテーマである黒糖焼酎をなぜ私がこんなにもオススメするのか。
この記事を読んでいただければ、あなたもきっと黒糖焼酎に興味がわき、黒糖焼酎を試してみたくなるに違いありません。
これから語る、私が黒糖焼酎を好きになっていったストーリーをぜひ最後までお付き合いいだきたく、お願い申し上げます。
1.お酒は好みが分かれやすい飲みもの
お酒の好みは本当に人によって違うものです。
日本酒が好きな方、焼酎が好きな方、ワインが好きな方、本当に好みは人によってバラバラだったりします。
例えば、日本食で一番、外国人に人気のあるのはラーメンだと思うのですが、美味しいラーメン店のラーメンはだいたい、誰が食べても美味しいと感じたりします。
しかし、お酒の美味しさはそうはいきません。
憧れの先輩が全力で紹介してくれたお酒が、自分にとってイマイチだったり。
You tube動画で美味しいと専門家が紹介してくれているお酒が、自分にとってイマイチだったり。
なぜお酒がこんなにも好みが分かれやすいのかについて、私なりに考察してみました。
お酒の好みがバラバラなのは、以下のような理由からだと思います。
・アルコールを求める量が人によって違うから。
・口に入れるお酒のアルコール濃度について、求める量が人によって違うから。
・甘いお酒が好きな人同士でも、甘さの度合いや甘さの種類などの好みが人によって違うから。
・お酒が飲めるアルコール摂取可能な量が人によって違うから。
・焼酎の薬のような香りや、甘すぎる桂花陳酒など、そのお酒が持つ個性そのものが、体が受け付けない場合があるから。
・食前、食中、食後など、お酒を一番良く飲むタイミングが人によって違うから。
・食べ物とお酒を合わせた場合、例えば、肉にはクセの強いお酒が合うとか、京料理などのあっさりした料理にはクセの少ない飲みやすいお酒が合うとかで、好む料理によって合わせるお酒の種類が影響を受けるから。
・昼のみや夜中飲みなどをする際、好むつまみの種類によって、合うお酒の種類に影響が出てしまうため。
・例えば、私のように、つまみを口にせず、ただお酒だけを飲みたい人は、食べ物が無い状態で求める美味しさのこだわりが人によって違うため。
・お酒を構成する素材の種類が、人によって好みが違うから。
・お酒を美味しいと思いたいタイミングが、自分の寄っている度合いのどの時点で美味しいと感じたいかによって、求めるお酒の種類に影響がでるため。
・お酒の持つ雰囲気が、例えば、ムードのある場所ではワインが最高など、自分の好みの雰囲気へのこだわりが人によって違うから。
・健康状態は人によってバラバラであるが、健康を気にしたい人や、健康を気にしなければならない人、健康など気にしたくない人など、健康に対する意識の差で選ぶお酒の種類に影響がでるため。
上述のように、お酒を飲みたいと思うタイミングや好みや料理やムード、その他にもたくさんの理由から、皆が美味しいと思う、ラーメンのように、皆が美味しいお酒はバラバラになる原因となるのです。
2.私が黒糖焼酎の存在を始めて知ったときのお話
私は大学生のころ、とある京都の私立大学に通っていました。
そして、大学の4年間、私は大学のクラブである合唱団に所属していました。
その合唱団の行事に、12月20日前後から25日まで、南の島の施設、小学校や病院、教会などをまわり、合唱を披露して回るという、演奏旅行という行事があります。
そして、私が大学2回生のときに、奄美大島へ演奏旅行に行くことが決まっていました。
奄美大島からは、案内人である牧師さんから事前に奄美大島のことや牧師のお仕事のお話などを事前にお聞かせいただき、私達も演奏の準備を行うのでした。
私は、奄美大島の牧師さんとお話させていただいたときに、牧師さんが私たちに真っ先に勧めてくれたソウルフードがあります。
そう、そのソウルフードこそ、黒糖焼酎だったのです。
当時、その牧師さんは、次のような言葉で、私に黒糖焼酎をご紹介していただきました。
「あなたたちはきっとご存知ではないと思うのですが、奄美大島には、とても美味しくて、奄美でしか生産されていないお酒というのがあるんです。
それは、黒糖焼酎といって、サトウキビが原料になって作られた黒糖が原料になっている焼酎、つまりお酒ですね、そういうのが、奄美にはあるんです。」
私は、「黒糖が原料のお酒?ちょっと、聞いたことがありません。それは、黒糖焼酎と言うのですか?」
牧師「はい、黒糖が原料の黒糖焼酎です。
このお酒は奄美以外では作られていないんですよ。」
私「それで、そのお酒は美味しいのですか?」
牧師「はい、もし機会があったら是非、飲んでみてください。
黒糖焼酎は、奄美の人はみんな大好きで、本当に美味しいお酒です。」
私「そうなんですね。
機会があれば、飲んでみたいですね。」
この後、私が黒糖焼酎を飲むのは、30才前後のときになります。
大学で初めてその存在を知って以来、8~9年後くらい後に初めて飲んだのですが、まさかこの時に教えてもらった黒糖焼酎というお酒が、こんなにも美味しいお酒だったとは、夢にも思いませんでした。
2.有名銘柄の焼酎を手に入れた!
私は、会社で労働組合の活動をすることになり、労働組合の幹部を務めさせていただきました。
その組合の行事で、労働組合史上初の、全組合員を一同に会した定期大会という行事があり、私も執行部として参加させていただきました。
たまたま同じ部屋になった、鹿児島の営業マンと意気投合し、実は私も焼酎が大好きということで、焼酎の話でとても盛り上がりました。
そして、どの焼酎が美味しいのかという話になり、私は鹿児島県の森伊蔵酒造が製造する、芋焼酎「森伊蔵」が美味しいのでは?という話をしたところ、その営業マンは首をかしげながらこう言いました。
営業マン「森伊蔵は確かに人気がありますが、飲みやすさを追求したお酒で、私はあまり美味しいとは感じません。」
私「鹿児島にはたくさんの種類の焼酎があって、特に芋焼酎はここ最近ではブームになるほど人気がありますよね。
私達、本土の人間が知らない美味しい銘柄もたくさんありそうですね。」
営業マン「もしよろしければ、私は営業でいろいろな酒蔵を回ったりして、サンプルの焼酎をただでもらえたりするんです。
今後サンプル品をお送りいたしますよ。」
そうして、私の手元に6種類のサンプルの焼酎が届きました。
何とその1~2週間後に、同じ営業所の所長から、2本のサンプルの焼酎も追加で送ってもらうことになりました。
実は私は、有名銘柄の焼酎をいただくのは、このとき初めてだったのです。
2.焼酎の本当の美味しさを知ってしまった
これまでスーパーで安い紙パックの焼酎、それも、麦焼酎ばかりを飲んでいた私は、初めて、鹿児島県の有名ないくつかの芋焼酎に出会いました。
早速、鹿児島の営業マンから送ってもらった焼酎を実食してみることにしました。
営業マンが一押しだったのは、鹿児島県の白金酒造が製造する、芋焼酎「白金乃露」という銘柄でした。
「白金乃露」の印象は、全力で芋焼酎を主張してくる、とても攻撃力のある焼酎でした。
確か勧めてくれた営業マンは、焼き豚(トン)と焼酎が最高の組み合わせだと言っていました。
なるほど、焼きトンのパンチ力に対抗するには、全力で攻めてくる「白金乃露」がピッタリなんだ、と思いました。
このお酒は、これはこれで美味しいのですが、私が求めているのは、お酒だけでひたすら飲める、クセの無いお酒なので、このお酒は私のマイボトルではないと思いました。
次に、幻の焼酎と言われる、宮崎県の霧島酒造が製造する、「赤霧島」をいただくことにしました。
まず、匂いを嗅いでみると、芋焼酎らしい薬に似たような香りの中に、フルーティーなサツマイモの香りが。
このお酒、「ムラサキマサリ」と言われるサツマイモを使用しており、とても飲みやすくフルーティーな味わいで、これまで飲んできた焼酎の中で、一番マイルドで飲みやすいと思いました。
ひょっとすると、この焼酎こそ、マイボトルにふさわしいかもしれないと思いました。
しかし、2021年の現在に比べ、2000年代の当時、「赤霧島」は製造数に限りがあり、入手困難な幻のお酒と言われ、金額も900mlでも3000円以上もする、高級品でした。
マイボトルにするには、当時の私にとっては、贅沢すぎる一品でした。
次にいただいたお酒の中から、瓶の色がとてもきれいな焼酎がありました。
その焼酎というのが、奄美群島の沖永良部島にある、沖永良部酒造が製造する、黒糖焼酎「はなとり」でした。
実はこのとき初めて黒糖焼酎を実食することにしました。
飲んでみると、これまで飲んだどの焼酎よりも飲みやすく、ほんのりと黒糖の風味が感じられ、コップ一杯を飲み終わると、次々と欲しくなり、気が付いたら夜中の3時までボトルを一気に半分も飲んでいたのです。
「何て美味しいお酒なんだ。
一杯、もう一杯と、お酒をもっと飲んでいたいという衝動が抑えきれず、次々と飲んでしまう。」
そうです。私はあまりの美味しさに、このお酒に一目惚れしてしまったようです。
ここで、私が大学生のときに教えていただいた、奄美大島の牧師さんの言葉を思い出しました。
牧師の言葉「奄美には、奄美でしか作られていない、黒糖焼酎という、とても美味しいお酒があるんですよ。」
「そうか!これだったんだ!牧師さんの言っていることは、美味しさに絶大な自信があるからこその主張だったんだ!」
3.黒糖焼酎を追い求めて
黒糖焼酎の美味しさを知ってしまった私は、近所の酒屋に行き、黒糖焼酎を探します。
黒糖焼酎は、近所の酒屋では置いていなかったので、少し大きなリカーショップに行き、黒糖焼酎を探し求めました。
やっとのことで見つけた黒糖焼酎は、奄美大島開運酒造が製造する、黒糖焼酎「れんと」でした。
早速試してみたのですが、「はなとり」と同じようにとても飲みやすいのですが、黒糖の主張が少なく、もの足りない感じがしました。
もっと黒糖を主張する銘柄は無いものだろうか?
そこで、ネットでいろいろと検索するうちに、楽天市場の商品の中で、1800mlの紙パック12本入りで、12本とも種類が違う「黒糖焼酎12パック飲み比べセット」21,600円というのを見つけました。
この当時はお酒に関する知識もなく、どの銘柄が美味しい、どの製造方法が美味しいなどという知識は無かったので、飲み比べセットの中で自分の好きな銘柄を見つけてみようということを思い、この商品を注文しました。
12本飲み比べていくうちに、自分の中で、黒糖焼酎が好きなんだという確信に変わってきました。
12本の銘柄はそれぞれクセが違い、味も個性もバラバラで、それぞれの銘柄にはどれもこれも美味しいポイントがあり、どの銘柄も美味しくいただくことができました。
黒糖焼酎を飲めば飲むほど、他の焼酎がどんどん欲しくなくなり、黒糖焼酎ばかりを飲んでいたくなりました。
3.黒糖焼酎の美味しさの神髄とは
少々長くなってしまったので、この記事は一旦ここでまとめさせていただこうかと思います。
お酒は、製法の違いによって、個性が変わったりします。
例えば、常圧蒸留と減圧蒸留を比較した場合、常圧蒸留は素材の個性を伝えやすいのに対し、減圧蒸留では、スッキリと飲みやすいお酒になります。
また、麹の種類も、白麹、黄麹、黒麹とありますが、白→黄→黒になるに従って、素材の個性を吸収しやすくなるので、白麹は飲みやすく、黒麹はより素材の個性が出やすくなります。
ここまでは教科書に書いてある製法の違いによる焼酎の特徴を分けるポイントです。
私が思う黒糖焼酎を美味しいと感じる理由は次のような理由からです。
・他のどの種類の焼酎よりも飲みやすい焼酎である。
・私のように、食べ物無しでお酒だけずっと飲み続けるのに、黒糖の芳醇で上品な甘さが最高である。
・黒糖を原料とするお酒は本当はスピリッツに分類されるのだが、焼酎として扱われていること自体、他の焼酎に比べて反則のような焼酎である。
・焼酎自体が糖質0なので、当然、健康には良いのだが、蒸留マジックのような甘さを感じられるので、黒糖焼酎は、糖分が入っていない、糖分が入っているかのような飲み物になっている。
・黒糖焼酎の甘さは、糖質0の甘さなので、ケーキバイキングなどで感じる胸悪さなどを感じない甘さである。それゆえ、無限甘さ接種が可能になる。
以上です。
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んで、少しでも黒糖焼酎に興味を持っていただいたでしょうか?
黒糖焼酎は、焼酎の全体の2%しか売れておらず、まさに、発掘されていないお宝のようなお酒なのです。
あなたも一度でもよいので、このお酒を試してみると、一目惚れを起こしてしまう可能性は大いにありますよ。
奄美群島しか造られていないこのお酒が、日本全国の人々に知られて、私のようにこのお酒のファンが一人でも多くなるよう、私もこのサイトで、今後もこのお酒の美味しさを発信していこうかと思います。