黒糖焼酎には珍しい黄麹ですっきりとフルーティーな味わいに
今回ご紹介するお酒は、彌生焼酎醸造所が製造する、黒糖焼酎「瓶仕込」で、奄美大島最古の蔵元が製造するお酒です。
このお酒、甕で1年間貯蔵し、その後、3~4年間ホーロータンクで長期貯蔵されて商品化しています。
甕貯蔵によるトロミが特徴で、それに加えてすっきりとフルーティーな味わいに。
このお酒の特徴の味わいは、黄麹によるもの。
黄麹は、南国の熱に弱く、黒糖焼酎を製造する奄美群島で使われることは珍しいのですが、近年の技術の進歩により、黄麹を使った商品も増えてきています。
「瓶仕込」の製造を司る、弥生焼酎醸造所の杜氏(とうじ)の川崎杜氏は、医療メーカーの開発研究に携わっていたこともあり、バリバリの理系とのこと。
それゆえ、弥生焼酎醸造所は、サイエンティフィックな酒造りを目指しているのだそうです。
もろみは低温発酵させると淡麗になるので、この蔵では、あえて高温で発酵させて味を濃くしようとしているのだそうです。
酒造りの工程では、お酒に「味のつく場所」がいろいろあるのだそう。
蒸留機を使い続けていると焦げつきやすくなるので、原料本来の味を残すために、蒸留のたびに洗浄しているとのことです。
面倒な作業でも、焼酎の味に対するこだわりは半端ではありません。
黒糖焼酎「瓶仕込」は、トロミとすっきりとフルーティーな味わいが特徴のお酒です。
黒糖焼酎には珍しい黄麹のこのお酒は、900mlや1800mlの瓶が直ぐに空いてしまうほどとても飲み易いお酒となっています。
このお酒、甕で1年、ホーロータンクで3~4年の長期貯蔵されているため、まろやかで味わい深く、とても美味しいお酒です。
昔ながらの甕仕込みで丁寧に作られているため、とても繊細な味わいに。
黒糖焼酎「 瓶仕込 」の製造について
原料:黒糖
蒸留方式:常圧蒸留
麹の種類:米麹(黄)
アルコール度数:30度
製造元:合資会社弥生焼酎醸造所 鹿児島県奄美市名瀬小浜町
弥生焼酎醸造所は、奄美大島で最も老舗の蔵です。
1922年の3月に泡盛の蔵として創業し、代表銘柄と社名は「弥生(やよい)」と名付けられました。
ひと仕込みに使う原料は、黒糖600キログラムに米300キログラム。
麹造りはドラム式の自動製麹(せいきく)機で行いますが、破精込み(はぜこみ)といって、麹菌がしっかりと原料米に繁殖するように、気候によって米の蒸し温度や蒸し時間を変えるなど調整しています。
ご購入は下記のリンクをクリック ↓