焼酎というお酒の定義について他のお酒と比較して徹底解説

  • 5月 29, 2022
  • 6月 5, 2022
  • 知識編
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そもそも焼酎ってどんなお酒なの?

この記事をお読みの読者様は、このような疑問を一度は持ったことがあるのではないでしょうか?

ここでは、焼酎というお酒について、わかりやすく解説していきます。

焼酎とは次のように定義されているお酒です。

① 世界のお酒を大別すると、醸造酒、蒸留酒、混成酒に分類できるが、焼酎は蒸留酒。

② 「焼酎」とは、米や芋などのでんぷん質原料を糖化し発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの。

③ 焼酎はウイスキーと区別するため、発芽させた穀類は原材料にしないし、ブランデーと分けるため、果実は使わないなどの定義がある。

では、次の章より、焼酎というお酒について、もっと深堀りしていきましょう。

焼酎について、他のお酒との区別について理解しよう。

ここでは、「焼酎」の定義について解説していきます。

その前に、世界のお酒の分類などを知ることにより、「焼酎」というお酒をよりわかりやすく理解することができます。

では、世界のお酒と比較して、「焼酎」とはどのようなお酒として定義されているのでしょうか?

お酒は製造方法により3種類に分類される

酒とは、酒税法によりアルコール分1度以上の飲料を指し、これらのお酒は醸造酒、蒸留酒、混成酒の3つのグループに分けられます。

穀類、芋類、果実などを発酵させて造った日本酒(清酒)、ワイン、ビールなどは醸造酒として分類されます。

発酵させた酒をさらに蒸留してアルコール度を高くしたのが蒸留酒です。

ウイスキー、スコッチ、ウォッカ、ジン、ラム酒、そして焼酎はこのグループに入ります。

また、醸造酒や蒸留酒に甘味料や香味料などを加えた梅酒などの甘味果実酒、リキュール、みりん、合成清酒は混成酒に分類されます。

「焼酎」の定義

「焼酎」とは一言でいうと、次のように定義されているお酒となります。

焼酎とは、米や芋、麦などのでんぷん質原料を糖化し発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの。

しかしながら、原材料を糖化・発酵・蒸留して製造される蒸留酒には、洋酒にも多数あります。

では、焼酎と洋酒との違いはどのようなことなのでしょうか?

その違いは、実は、原材料や麹なのです。

例えば、焼酎はウイスキーと区別するため、発芽させた穀類は原材料にはしませんし、ブランデーと区別するため、果実は使用しません。

さらに焼酎は、ラムと区別するため、糖類や砂糖等の糖質を含むものは使用しません。

ただし、奄美エリアに限って、米麹を併用することを条件に黒糖を原料とした黒糖焼酎が焼酎として製造されています。

そして、ウォッカと区別するため、白樺の炭で焼酎を濾過しないなど、製法においても細かく定められています。

焼酎と他のお酒を比較してみるとわかりやすい。

ここでは、焼酎を具体的に、他のお酒と比較して、その違いを理解しましょう。

表などにまとめてみて比較をすると、世界のお酒との位置づけや、違いが理解できるようになります。

まずは、世界の蒸留酒をわかりやすく表にしてみました。

日本の蒸留酒である「焼酎」がどのような位置づけにあるのかを、表で確認してみてください。

世界の蒸留酒をわかりやすく比較してみる

酒の種類一般的な アルコール 度数主な原材料生産地など
焼酎12~45さつまいも、米、麦など主に日本で製造。
ウイスキー40~60大麦イギリスで発祥。
ブランデー40~60ぶどうフランスで発祥。
ウォッカ40~60大麦、小麦、とうもろこしロシアで発祥。
テキーラ35~40竜舌蘭(りゅうぜつらん)メキシコで発祥。 熟成させないタイプもある。
白酒 (パオチュウ)30~60コウリャン、米、豆など中国の焼酎。透明で独特の香りがある。

次に醸造酒について、まとめてみました。

日本を代表する「日本酒」が世界のお酒と比較して、どのような位置づけにあるのかを、表で確認してみてください。

世界の醸造酒をわかりやすく比較してみる

酒の種類一般的な
アルコール 度数
主な原材料生産地など
日本酒14~18主に日本で製造。
ワイン12~16ぶどう瓶詰してから熟成させるのが特徴。
ビール4~15大麦世界各刻で親しまれている。
紹興酒15~55もち米、麦など中国浙江省紹興で作られる老酒。

次に、世界の混成酒にはどのようなお酒があるのかについて記載します。

世界の混成酒はどのようなものがあるのか?

世界の混成酒は様々な種類がありますが、代表的なものを記載すると、次のようなお酒になります。

リキュール、みりん、合成清酒、甘味果実酒(梅酒、プラム酒など)

ここで焼酎について、もう少し補足させていただきます。

焼酎は、同じ原料でも発酵の仕方で風味などが違ってきます。

また同じ蒸留酒でも日本の麹を使う歴史ある「焼酎」は日本代表の蒸留酒だと言えます。

原材料も個性的な世界の蒸留酒

世界各国では、さまざまな蒸留酒が飲まれています。

ここで、ほんの一部をご紹介します。

世界には、いろいろと個性豊かな蒸留酒があります。

アクアヴィット

アクアヴィットは、北欧の蒸留酒で、穀類やじゃがいもが原料になっています。

アルヒ

アルヒは、牛や山羊の乳を原料にした、モンゴルのお酒です。

カニャンガ

カニャンガは、旧ザイールの醸造酒カシキシ(バナナ酒)から製造された蒸留酒です。

コルン

コルンは、ドイツ産の蒸留酒で、多様穀物を原料として造られます。

チチャ

チチャは、トウモロコシを原料にした、南米・ペルーの蒸留酒です。

ヒンガ

ヒンガは、ブラジルの特産品で、サトイウキビまたは糖蜜が原料となっています。

マファ酒

マファ酒は、アカテツ科の高木、マファの花から造られます。

ランバノフ

ランバノフは、フィリピンの蒸留酒で、ココヤシの花から造ったサシ酒・トゥバを蒸留して造られます。

焼酎は他のお酒とはっきりと区別できるほんの一種にすぎない

世界のお酒と比較すると、焼酎は世界のたくさんのお酒の内のほんの一つの種類にすぎないお酒だと言えます。

もう一度まとめると、焼酎とは次のように定義されているお酒です。

① 世界のお酒を大別すると、醸造酒、蒸留酒、混成酒に分類できるが、焼酎は蒸留酒。

② 「焼酎」とは、米や芋などのでんぷん質原料を糖化し発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの。

③ 焼酎はウイスキーと区別するため、発芽させた穀類は原材料にしないし、ブランデーと分けるため、果実は使わないなどの定義がある。

上記のように、焼酎についての定義は、材料や製法によって、他のお酒と分類されます。

「焼酎」とは一言でいうと、次のように定義されているお酒となります。

焼酎とは、米や芋、麦などのでんぷん質原料を糖化し発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの。

今回の記事は以上になります。

ここまで読み進めていただき、ありがとうございました。

以下、本記事など本格焼酎に関してのまとめ記事へのリンクとなります。↓

「自分だけの1本を選ぶ・飲む・楽しむための「本格焼酎」の辞典」を見に行く。

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