無濾過で極まる濃厚なコクと旨味
黒糖焼酎「まーらん舟」を無濾過で仕上げたのが、「まーらん舟 無濾過原酒」です。
このお酒、「まーらん舟」、よりも濃厚なコクと旨味が際立つ、まさに芸術の一品です。
アルコール度数は39度~44.9度と製造年毎に異なり、それにより、多少の味のインパクトも異なっています。
このお酒の特徴は何と言ってもとろみと甘さです。
このお酒、徳之島産の黒糖が使われているのですが、この黒糖、焼酎に仕込んだときに、とろみが出やすいのが特徴。
このとろみが、黒糖の持つ、芳醇で上品な甘みとコクを飲み手に伝える役割を果たしているのです。
このお酒の甘さを引き立たせるもう一つの要因は、黒麹仕込みだということ。
黒麹は素材の持つ特徴を吸収しやすいため、芳醇な甘みがお酒に残りやすいのです。
ところで、このお酒の名前である「まーらん舟」という名前の由来は、その昔、奄美群島と近隣に国々との交易に使われていた舟がまさに「まーらん舟」。
この粋な名前を使用することが、この蔵の歴史を感じさせますよね。
黒糖焼酎「まーらん舟」を製造している、富田酒造(とみたしゅぞう)の経営者である富田さんもワイルドな方。
この蔵の特徴は、ドラムで蒸しあげられた米に麹菌(こうじきん)をつけておよそ40時間で米麹ができるそうなのですが、この工程にある米をかき混ぜる「返し」という作業が、少し変わっています。
富田酒造のドラムは「返し」を自動で行える全自動付きなのに、米をかき混ぜる「棒」がドラムから外されているのです。
全自動機能を取り入れながらも、「手の感覚」を大事にするあまり、機能を取っ払ってしまっているので
黒糖焼酎「まーらん舟 無濾過原酒」は、濃厚な黒糖の香りとコクと甘味を十分に感じられる、パンチのあるお酒です。
さらに、このお酒の特徴である、とろみが、黒糖の持つ濃厚な風味や甘さをより一層演出しているのです。
このお酒、昔ながらの黒麹仕込みに常圧蒸留で1次2次仕込みとも甕で仕込んでいるので、素材である黒糖の特徴が原酒に見事に引き継がれています。
最近では白麹仕込みの黒糖焼酎が多い中、パンチのある黒麹は最近の流行りでもあります。
今宵、濃厚でとろ旨な黒糖焼酎「まーらん舟 無濾過原酒」を食卓に並べてみてはいかがでしょう?
黒糖焼酎「まーらん舟 無濾過原酒」の製造について
原料:黒糖
蒸留方式:常圧蒸留
麹の種類:米麹(黒)
アルコール度数:39~44.9度(製造年毎に異なる)
製造元:富田酒造場(とみたしゅぞうじょう) 鹿児島県奄美市名瀬入船町
富田酒造場はお盆前後と、年末年始以外は一年中フル稼働で酒造りを行っているそうです。
蔵の命は、創業以来65年使い込まれた40個の三石甕(さんごくがめ)。
おかしな匂いがしたら洗浄し、ヒビが入れば補修をし、「大事に使えば千年持つ」と、大切に扱っています。
麹は黒麹を使用。
黒麹を使うのは、原料の個性をより引き出し、強いクエン酸による甕の殺菌効果があるためです。
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