本格30度の黒糖焼酎が終結、6つの蔵元の常圧蒸留酒を各900mlずつセレクト

黒糖焼酎の特徴が際立った、地元で愛される銘柄はこれだ!

今回ご紹介するのは奄美群島より、奄美大島、喜界島、沖永良部島の3つの島にある、6つの蔵元の代表銘柄の詰め合わせとなっております。

今回のセットを一言で表現すると、「常圧蒸留で製造された代表的な黒糖焼酎の中でも、とりわけ黒糖のコクを存分に味わえる銘柄のセレクト」という表現になります。

普通、黒糖焼酎初心者には、比較的クセの無い銘柄を進めたりするものですが、今回の銘柄は、地元で長年愛され続けている、常圧蒸留製法で製造された、黒糖焼酎らしい特徴が存分に味わえる銘柄となっております。

今回の銘柄は、黒糖焼酎初心者だけではなく、黒糖焼酎の愛飲家でも十分に満足ができるセレクトとなっており、このような銘柄が集まったセット商品は、ここだけしか無いように思います。

本格的な黒糖焼酎を初心者が購入するのに、とても勇気がいること。

そういったことも考慮されてか、それぞれの銘柄が900mlずつという粋な計らい。

さらに、今回、すべての度数が30度ということなのですが、これこそが、本当の黒糖焼酎を味わうことのできる、地元で昔から親しまれている度数であるということ。

今回のラインナップを味わうだけで、黒糖焼酎の愛飲家として言っても恥じないくらいの、銘柄が集まったセット商品となっております。

黒糖焼酎をいざ試そうと思っても銘柄選びに困る人も多いはず。

今回の銘柄は、黒糖焼酎をある程度、愛飲しているプロが選んだ銘柄ばかりなので、間違いありません。

今回のセット内容の商品を具体的にご紹介

では早速ですが、今回の商品のセット内容を簡単にご紹介していきます。

名称:黒糖焼酎「浜千鳥乃詩」

原料:黒糖

麹の種類:米麹(白)

蒸留方式:常圧蒸留

度数:30度

製造元:奄美大島酒造

特徴:

奄美大島酒造が製造する黒糖焼酎の中で、最もノーマルなお酒だと言えるでしょう。

白麹仕込み、常圧蒸留製法で作られているこのお酒、名水「じょうご川」の影響のせいか、常圧蒸留なのにとても口当たり軽く飲み易いお酒。

名水だからこその、雑味の無さは、ぜひとも味わうべき一品です。

名称:黒糖焼酎「龍宮」

原料:黒糖

麹の種類:米麹(白)

蒸留方式:常圧蒸留

度数:30度

製造元:富田酒造

特徴:

製造から出荷までの期間が7か月程度と比較的短い期間で出荷されるため、焼酎ができたての頃に持っている尖った性質が残っているせいか、甘さよりも辛さが勝ってしまう、面白いお酒。

それでも、丹念に仕込まれた濃厚なコクはしっかりと併せ持つ、クセのあるお酒。

名称:黒糖焼酎「まんこい」

原料:黒糖

麹の種類:米麹(白)

蒸留方式:常圧蒸留

度数:30度

製造元:彌生焼酎醸造所

特徴:

樫樽で熟成されてから出荷されているため、樽の風味が感じられる、どちらかというと洋酒のような味わいを持つ上品なお酒。

この銘柄のもう一つの特徴は、日本一のレモンサワーが作れるお酒としても有名な銘柄。

名称:黒糖焼酎「昇龍」

原料:黒糖

麹の種類:米麹(白)

蒸留方式:常圧蒸留

度数:30度

製造元:原田酒造

特徴:

このお酒、他の蔵元の代表銘柄に比べて貯蔵期間がとりわけ長い5年熟成のお酒。

樽とタンクで熟成させたお酒をブレンドして製造されています。

黒糖のコクをストレートに感じとれるほどに強い香りがありますが、飲み口は、長期熟成酒だからこそのマイルドな味わい。

美食の島である沖永良部島の地元民に古くから愛される、本格的なお酒です。

名称:黒糖焼酎「六調」

原料:黒糖

麹の種類:米麹(白)

蒸留方式:常圧蒸留

度数:30度

製造元:渡酒造

特徴:

伝統的な昔ながらの製法を守り続ける、黒糖焼酎伝承蔵の芸術的なお酒です。

常圧蒸留ながら、(悪い意味での)クセをあまり感じず、すんなりとした飲み口ながら、しっかりとした黒糖焼酎が持つコクと旨味を感じ取れる銘柄となっております。

良い意味での黒糖の芳醇なクセというのは、飲む者を虜にしてしまいます。

名称:黒糖焼酎「朝日」

原料:黒糖

麹の種類:米麹(白)

蒸留方式:常圧蒸留

度数:30度

製造元:朝日酒造

特徴:

奄美群島最古の蔵元が製造する、黒糖焼酎の原点のようなお酒で、どのような飲み方をしても楽しむことができる、万能のお酒です。

しっかりとした甘さとコク、そして、キレの良さ。

このキレの良さが、いろんな品評などで、なぜ称賛されるのかについては、このお酒を飲めば、全て理解できるはず。

突き詰めたらこれなんだ、と納得のできる一品です。

今回のセット内容の商品をクセによって分類してみた

今回ご紹介するお酒をそれぞれのクセというものに沿って分類していこうかと思います。

ただ、今回のお酒は、ある意味、全てがよい意味でのクセのある銘柄ばかりのセレクトとなっております。

そこで、筆者が独自の、できるだけ万人に伝わりやすい分類分けというのをやってみることにします。

以下の分類分けが、少しでも読者様の参考になる内容であれば幸いです。

・どちらかと言うとノーマルなクセ

浜千鳥乃詩(雑味の無い素直さを強調)、朝日(甘さとキレの絶妙なバランス)

・万人に受けるクセを強調

昇龍(完成度の高い深いコク)、六調(しっかりとした芳醇なコク)

・個性を強調

龍宮(甘さに勝る辛さ)、まんこい(洋酒を思わせる樽の風味)

ここで、お酒のクセというのは、料理で言うと、こってりしている、あっさりしている、または、味が薄い、味が濃い、といったように、パンチ力の強さのようなものです。

ただ、今回のようなセレクトでは、もともと、クセの比較的強い銘柄となっていますので、いろんな方向のパンチ力だと思っていただけたらと思います。

一般的に、肉料理のような脂っこい、こってりした料理には、赤ワインのようにクセの強いお酒が合い、魚料理のように、あっさりとした料理には、白ワインのようにクセの弱いお酒が合います。

クセの弱いお酒を飲んだ後にクセの強いお酒を飲むと、クセが強いと感じでしまいますが、クセの強いお酒を飲んだ後にクセの弱いお酒を飲むと、水を飲んでいるような感覚になります。

今回のセレクトでは、飲む順番については、どの銘柄から飲んでも、それぞれの味を十分に楽しむことができる銘柄となっております。

今回の価格(1万円程度)でこれらの銘柄を味わえるというのは少々贅沢な感じがします。

各蔵元には、焼酎の味をとことん追求した、上位銘柄というのがあります。

今回のラインナップの中には、残念ながら、そのような上位銘柄は含まれておりません。

コストや時間を惜しまずにとことんお酒の味を追求した上位銘柄の品は、当たり前ですが、通常価格で販売できるはずもなく、その味わいに似合った販売価格となっております。

いきなり上位銘柄をお試しにならなくても、今回の銘柄のセレクトでも本物の黒糖焼酎の味わいを感じ取ることができるラインナップになっていますので、安心してご購入いただいて構わないと思います。

今回のセット商品の蔵元を簡単にご紹介

それでは、今回ご紹介する商品を製造するそれぞれの蔵元について、簡単にご紹介したいと思います。

奄美大島酒造株式会社

住所:鹿児島県大島郡

蔵元の特徴:この蔵元の最大の特徴は、奄美大島産の黒糖を用い、奄美大島の名水「じょうご川」の水を用いるなど、原料の全てを奄美大島産で賄っているということです。

そして、蔵元の代表銘柄も、「じょうご」「浜千鳥乃詩」「高倉」と3銘柄としているところも特徴で、常圧蒸留と減圧蒸留どちらも代表として取り扱っています。

有限会社富田酒造場

住所:鹿児島県奄美市名瀬入舟町

蔵元の特徴:この蔵元は、奄美群島にある黒糖焼酎蔵元の中でも小さな蔵元。

全ての作業を手作業で丁寧にこなすなど、昔ながらの製法を現在に至るまで受け継いでいます。

仕込みに使用する32個の甕(置いてあるのは40個)は、フル稼働で使用しているが、味が変わるといけないので、甕の数以上の生産を行わないこだわりも。

原田酒造株式会社

住所:鹿児島県大島郡知名町

蔵元の特徴:この蔵元のある場所は、奄美群島の沖永良部島で、この島は、未開の楽園、美食の島として知られています。

黒糖焼酎「昇龍」は代表銘柄の中でも5年熟成と、これだけ長い期間の熟成酒を代表銘柄にしているのはこの蔵元だけです。

この蔵元では、黒糖焼酎の海外販売にも力を入れており、海外向け商品の「三種の神器」は、とても味のあるデザインとなっております。

新しい蒸留機を購入し、新製品の開発にも積極的に取り組んでいます。

彌生焼酎醸造所

住所:鹿児島奄美市名瀬小浜町

蔵元の特徴:この蔵元は、奄美大島で最も老舗の蔵元です。

この蔵元の杜氏を務めている、川崎杜氏は、元医療系メーカーで開発研究に携わっていたとのことで、サイエンテフィックな焼酎、すなわち、「余計な味のない、黒糖焼酎らしい純な味を目指している」とのことです。

この蔵元の黒糖焼酎は、洋酒のような味わいが特徴で、おしゃれな黒糖焼酎とも言えます。

渡酒造株式会社→黒糖焼酎伝承蔵へ(株式会社奄美大島開運酒造に吸収合併)

住所:鹿児島県奄美市名瀬小浜町

蔵元の特徴:この蔵元は、2021年5月に、黒糖焼酎伝承蔵として再スタートをすることになりました。

奄美大島開運酒造には、この蔵元が持っている、濃厚はヘビー級の黒糖焼酎は得意では無かったので、これからも、この伝承蔵が製造する、「六調」をはじめとする、どっしりとした黒糖焼酎は味わえるようです。

昔ながらの甕仕込みと常圧蒸留製法で、黒糖のクセの比較的強い銘柄を世に送り出しています。

朝日酒造株式会社

住所:鹿児島大島郡喜界町湾

蔵元の特徴:この蔵元は、奄美群島で最も老舗の蔵元です。

この蔵元のある場所は、奄美群島で最も最北端に位置し、奄美群島の中で、一番最初に朝日を見ることができるところから、蔵元と代表銘柄の名前を「朝日」と命名したそうです。

黒糖焼酎初心者は、まずはこの蔵元の代表銘柄である「朝日」から飲み始めるのが良いと思います。

このお酒、どんな料理にも合い、ロック、水割り、お湯割りと、どのような飲み方をしても美味しくいただけます。

さあ、黒糖焼酎を飲んでみよう!

さあ早速、黒糖焼酎を手にいれて飲んでみましょう。

これまで黒糖焼酎を飲んだことの無いあなたも、きっとこのお酒を飲むとこのお酒のファンになること間違いありません。

世の中には、知られていないだけで、埋もれたお宝のような商品はたくさんあります。

黒糖焼酎もそういった、お宝のような商品であること間違いありません。

今回のラインナップは、黒糖焼酎初心者から愛飲者まで、幅広く楽しむことができる銘柄となっております。

このセットを購入するだけで、あなたももう、立派な黒糖焼酎愛飲者の仲間入りです!

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