個性豊かな焼酎。とうもろこし、栗、ごま、コーヒー豆、にんじんなど、まだまだある!
本格焼酎といえば、その原材料で有名なのが、芋、麦、米、黒糖、蕎麦などです。
しかし、焼酎に使われている原材料は、ほかにもたくさんの種類があり、その種類は年を追うごとに、増えていっています。
ここでは、そんな変わり種と言える、焼酎の人気原材料以外の種類について、解説していきます。
筆者的にも思うのが、焼酎に使われている原材料の種類の多さです。
様々な面白い変わり種の焼酎が世の中にはありますので、これを読んでいる読者様も、ぜひ自分の新しい発見を変わり種焼酎で見つけていただけたらと思います。
この記事では、そんな個性豊かな焼酎ついて、解説していきます。
この記事を読み進めることで、以下の主な3つの内容について、知ることができます。
① その他の焼酎の魅力について、知ることができる。
② その他の焼酎の種類や歴史について、知ることができます。
③ その他の焼酎の原材料の特徴について知ることができます。
それでは早速ですが、次の章より、蕎麦焼酎について、解説していきます。
その他の焼酎の種類や歴史などについて深く知りたい
その他の焼酎の種類には、どのような種類があるのでしょうか?
また、それらの焼酎が誕生することになった、歴史などはどのような経緯をたどってきたのでしょうか?
ここでは、そんな、いろいろな種類の焼酎の魅力について、解説していきます。
原材料が違えば、味わいも違う
本格焼酎の代表的な原材料は、芋、米、麦、蕎麦、黒糖などが挙げられます。
しかし、全国各地では、上記以外の原材料として、栗、ごま、しそ、昆布、牛乳など、さまざまな本格焼酎が誕生しています。
他の酒と異なり、原材料を選ばないのも焼酎の大きな特徴です。
たとえば、とうもろこしは自然な甘味とすっきりした飲み口が特徴で、ごまやしそは、独特の風味がしっかりと生きています。
こんなふうに、全国の特産品をお酒として味わえるのも、焼酎の醍醐味だといえます。
栗、ごま、にんじん、昆布、牛乳、ピーマンなど広がりゆく本格焼酎のバリエーション
焼酎は、原材料を限定しません。
なぜなら、原材料にでんぷん質が含まれていれば、ほとんどのものから焼酎を造ることが可能だからです。
ここで、本格焼酎の原材料の一部をあげてみます。
あしたば、あまちゃずる、アロエ、ウーロン茶、えのきだけ、おたねにんじん、かぼちゃ、牛乳、くず粉、くまざき、栗、グリーンピース、コーヒー、こならの実、ごま、昆布、里芋、サボテン、しいたけ、しそ、じゃがいも、空豆、大根、大豆、脂肪粉乳、たまねぎ、とちの実、トマト、なつめやし、にんじん、ねぎ、海苔、はす、ピーナッツ、ピーマン、菱の実、ひまわりの種、ふきのとう、べにばな、ほていあおい、マタタビ、抹茶、ゆりね、よもぎ、ライ麦、落花生、緑茶、わかめなど。
厳しい年貢米が本格焼酎を進化させた?
日本で焼酎が造られるようになったのは、戦国時代のことです。
今から550年も前のことです。
その製造技術が伝来した当初、焼酎はもちろん、米を原材料としていました。
しかし、米は年貢としてお上に納めなければならない貴重な農産物です。
それで人々は、米の代わりに、その土地で獲れるさつまいもや麦、じゃがいも、とうもろこし、ごまなどの農作物を、焼酎の原料として使い始めました。
つまり、その土地の特産品が、焼酎の原材料になったというわけです。
焼酎の楽しみ方として、さまざまな風味を堪能しながら、その土地の文化や歴史、景色に思いを馳せるというものです。
このような楽しみ方も、本格焼酎ならではの楽しみ方だといえます。
変わり種の焼酎の原材料の特徴について知りたい
焼酎には米、麦、さつまいも、黒糖だけでなく、さまざまな変わり種の原材料の焼酎があることについて、前章ではのべさせていただきました。
ここでは具体的に、変わり種と言われるその他の焼酎の原材料について、その特徴について、解説していきます。
かぼちゃ
体内でビタミンAにかわるカロチンを多く含むかぼちゃはフルーティーな香りと独特のまろやかさ、キレが印象的です。
しそ
しその独特の香りには、消化酵素の分泌を促進する効果があります。
しそを原材料にした焼酎は、さわやかな香りと風味が人気となっています。
代表銘柄:富安本家酒造「山の香」
にんじん
にんじんを原材料にした焼酎の特徴は、にんじんとは思えないフルーティーな口当たりが特徴です。
代表銘柄:研醸「珍(めずらし)」
ごま
ごまを原材料にして作った焼酎は、香ばしい香りが食欲をそそります。
ごまの焼酎は、食中酒に最適なお酒です。
代表銘柄:紅乙女酒造「紅乙女」
とうもろこし
とうもろこしには、たんぱく質、糖質、ミネラル、ビタミンもたっぷりと含まれています。
とうもろこしで作った焼酎は、ほんのりとした甘さと風味が人気の秘密となっています。
代表銘柄:大石酒造所「オールバーレル」、高千穂酒造「静寂の時」
じゃがいも
カリウムを多く含むじゃがいもで作った焼酎は、淡麗でやわらかい味わいが決め手となる焼酎です。
代表銘柄:清里町焼酎醸造事業所「清里セレクション」、北の誉酒造「ピリカ伝説」
栗
栗を原材料に作った焼酎の特徴は、香ばしさと、ほくほくした甘味があり、素材の栗の特徴が良い意味で生かされたお酒となっています。
代表銘柄:無手無冠「ダバダ火振」、西山酒造場「春秋拾載古丹波」
菱の実
湖沼に育つ菱で作った焼酎のは、ひかえめな甘味とキレのよさが特徴です。
代表銘柄:田中酒造「菱娘」
牛乳
牛乳の焼酎は、牛乳を発酵させた、健康志向なお酒です。
その焼酎の味わいは、芳醇であり、味わいが豊かなお酒です。
代表銘柄:大和一酒造元「牧場の夢」、札幌酒造「北海道」
個性豊かな焼酎は、その土地の特産品が原材料となった、今後の焼酎の可能性を広げていく源である
冒頭でも述べましたが、本格焼酎といえば、その原材料で有名なのが、芋、麦、米、黒糖、蕎麦などです。
しかし、焼酎の原材料には、でんぷん質が含まれていれば焼酎を造ることが可能ということもあり、ほとんどの原材料が、焼酎にすることができるのです。
このことは、これからの焼酎の可能性を広げていくことに繋がってきます。
有名な原材料の焼酎だけでなく、いろいろな変わり種の焼酎の味を知ることで、自分好みの新しい可能性が見つかるかもしれません。
様々な面白い変わり種の焼酎が世の中にはありますので、これを読んでいる読者様も、ぜひ自分の新しい発見を変わり種焼酎で見つけていただけたらと思います。
今回の記事では、下の主な3つの内容について、解説させていただきました。
① その他の焼酎の魅力について、とうもろこし、しそ、ごまなどの原材料について、解説させていただきました。
② その他の焼酎の種類や歴史について、戦国時代以降の年貢である米の代わりとして、変わり種の焼酎が発展してきたというお話をさせていただきました。
③ その他の焼酎の原材料の特徴について、かぼちゃ、にんじん、とうもろこしなどについて、解説させていただきました。
変わり種の原材料の焼酎はまだまだ今後も増えていくと思います。
最近では、変わり種の原材料の組み合わせで、新しい種類の焼酎も登場していっています。
今後の焼酎の可能性を感じずにはいられないですよね。
この記事は以上になります。
ここまで読み進めていただき、ありがとうございました。
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