自宅用の「みんがめ」に仕次ぎ法で自分仕様の長期貯蔵酒を製造
今回ご紹介するお酒は、彌生焼酎醸造所が製造する、黒糖焼酎「彌生」を「みんがめ」に入れた商品となります。
「みんがめ」とは、かつて奄美群島で食料保存用に使われた甕(かめ)のことですが、この甕に焼酎を入れて、長期保存し、飲んだ分だけ足していく仕次ぎ法によって、自分用の長期熟成酒を製造することができます。
仕次ぎ法とは、この土地に古くから伝わる、長期熟成酒を延々と楽しむための知恵なのです。
飲んだ分の新しい焼酎を足してさらに熟成させ、また飲んだ後に、同じ分を足してお酒を熟成させていきます。
こうすることにより、いつまでも最初の熟成酒が美味しくいただけると言うもの。
奄美群島では、仕次ぎ法で商品化された商品もあるぐらい、昔から伝えられてきた方法なのです。
焼酎を長期熟成させる意味は、焼酎は熟成させればさせるほどに、まろやかで味わい深くなり、古いものになると、10年ものの古酒が貴重なお酒として扱われるほどに、長期熟成酒は重宝がられています。
陰暦三月の異名でもある黒糖焼酎「彌生(やよい)」。
その香りは、洋酒のようでありながら、どこか親しみやすさが感じられる和風っぽい香りです。
たとえて言うなら、隠し味に洋酒を入れた和菓子といった感じ。
30度のお酒を口につけると、少し強めのアルコールを感じるものの、そんな甘さがすっと消えて、喉を通る軽い心地が楽しくて、次々と飲んでしまいます。
「彌生」の製造を司る、弥生焼酎醸造所の杜氏(とうじ)の川崎杜氏は、医療メーカーの開発研究に携わっていたこともあり、バリバリの理系とのこと。
それゆえ、弥生焼酎醸造所は、サイエンティフィックな酒造りを目指しているのだそうです。
もろみは低温発酵させると淡麗になるので、この蔵では、あえて高温で発酵させて味を濃くしようとしているのだそうです。
酒造りの工程では、お酒に「味のつく場所」がいろいろあるのだそう。
蒸留機を使い続けていると焦げつきやすくなるので、原料本来の味を残すために、蒸留のたびに洗浄しているとのことです。
面倒な作業でも、焼酎の味に対するこだわりは半端ではありません。
黒糖焼酎「彌生」は、喉にグッとくるようなパンチのある味わいながら、飲み飽きしない食中酒として最適なお酒です。
彌生は、ロックやソーダ割りも美味しくお飲みいただくことができます。
数多くある黒糖焼酎の中でも、洋風なイメージを連想させる、彌生。
そんな洋風っぽい和風テイストな味のあるお酒「彌生」をおしゃれな「みんがめ」で楽しんでみませんか?
自分仕様の長期熟成酒造りも楽しんでみてはいかがでしょうか?
黒糖焼酎「彌生 みんがめ」の製造について
原料:黒糖
蒸留方式:常圧蒸留
麹の種類:米麹(白)
アルコール度数:30度
製造元:合資会社弥生焼酎醸造所 鹿児島県奄美市名瀬小浜町
弥生焼酎醸造所は、奄美大島で最も老舗の蔵です。
1922年の3月に泡盛の蔵として創業し、代表銘柄と社名は「弥生(やよい)」と名付けられました。
ひと仕込みに使う原料は、黒糖600キログラムに米300キログラム。
麹造りはドラム式の自動製麹(せいきく)機で行いますが、破精込み(はぜこみ)といって、麹菌がしっかりと原料米に繁殖するように、気候によって米の蒸し温度や蒸し時間を変えるなど調整しています。
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