富田酒造場(とみたしゅぞうじょう)

  • 10月 13, 2021
  • 5月 22, 2022
  • 知識編
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富田酒造場(とみたしゅぞうじょう)について

富田酒造場の創業は、昭和26(1951)年。

初代・富田豊重(とみた・とよしげ)氏が、アメリカ軍政下の昭和26(1951)年、「らんかん酒造場」として名瀬(なぜ)の現在地に創業しました。

社名の由来は、蔵の裏にある「らんかん山」。

幕末期に、この山の上にイギリス人が設計した白糖工場が建てられ、技術指導のために来島した外国人達が住んでいたことから、「蘭館山(らんかんやま)」と呼ばれるようになったそうです。

麹(こうじ)は国産のうるち破砕米に黒麹造り。

黒糖は沖縄離島産を主に数種をブレンドしており、うち1割ほどが加計呂麻島(かけろまじま)産。

限定銘柄で徳之島(とくのしま)産も使用しています。

黒糖は熱や湿気に弱いため、冷蔵設備つきの倉庫を借りて保管しています。

蔵の命は、創業以来65年使い込まれた40個の三石甕(さんごくがめ)。

おかしな匂いがしたら洗浄し、ヒビが入れば補修をし、「大事に使えば千年持つ」と、大切に扱っています。

甕の容量は約540リットルあり、一次仕込みまで同じ甕に仕込みます。

富田酒造場 甕

甕には一個一個違った癖があり、40個ある甕のうち、山側に面した壁側の8個はクセが強すぎるため、現在造りには使っていないそうです。

甕ごとにバラつく焼酎の味を整え、甕の手入れをする手間を厭わないのは、甕に住み着いた酵母(こうぼ)や甕由来の土っぽい風味が、焼酎に厚みのあるボディをもたらしてくれるから。

黒麹を使うのも、原料の個性をより引き出し、強いクエン酸による甕の殺菌効果があるためです。

麹(こうじ)造りに使うドラム式製麹(せいきく)機は、全自動だときさいすぎる味になるため、手で麹を混ぜられるように改良しています。

麹に人の手がふれることで焼酎の風味が変化するそうで、体験学習で小学生の子どもたちが麹に触った時は、できた焼酎が乳くさい香りになったのだとか。

富田酒造場 麹

黒糖に含まれる香りの成分の一部は、熱を加えることで飛んでしまうため、蒸気を使う黒糖の溶解作業は30分程度で手早く終わらせます。

黒糖を溶解するタンクはジャケット式の冷却装置を備え、外側に水を渡して溶解液を速やかに冷ますことができるよう工夫されています。

蒸留は、常圧蒸留のみ。

ステンレス製の蒸留機はネックを細く高くした特注品で、原料の香りがよく残り、キレのある味に仕上がるといいます。

素材がステンレスのみだと味が硬くなるため、部品の接合部などに真ちゅう材を使用しています。

これはスコットランドの蒸留所などでも行われている工夫で、原酒との化学反応で味わいが柔らかくなるそうです。

雑味を防ぐために、蒸留機の部品は使うたびに分解して丁寧に手洗いをしています。

原酒はホーローやステンレスのタンク、甕、樽(たる)で貯蔵されます。

銘柄により、蒸留後半年から5年ほどの貯蔵熟成を経て商品化しています。

富田酒造場 あるがままを受け入れる

有限会社富田酒造場

鹿児島県奄美市名瀬入舟町

取り扱い銘柄 龍宮、まーらん舟、らんかん など

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