奄美群島喜界島にある黒糖焼酎製造蔵元 喜界島酒造(きかいじましゅぞう)

  • 10月 25, 2021
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  • 知識編
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喜界島酒造

喜界島酒造について解説

喜界島酒造は、喜界島で不動産産業やタクシー会社、酒造業として宮崎県にも幸蔵(こうぞう)酒造(株)を経営するグループ企業のひとつ。

その原点は、大商時代にさかのぼります。

泡盛杜氏だった石川すみ子(いしかわ・すみこ)氏が大正5年(1916)年に旧喜界村・赤連(あがれん)で開いた酒造所が、蔵のルーツです。

喜界島では、それ以前より集落などで焼酎の自家醸造が行われていて、すみ子氏は島内の酒造所に技術指導を行ったと伝えられています。

昭和42(1967)年に、すみ子の次男の石川春雄(いしかわ・はるお)氏が酒造所を継承し、社名を石川酒造株式会社としました。

この石川酒造を前身とし、昭和48(1973)年に上園田文義(かみぞの・ふみよし)氏が免許を引き継ぎ、喜界島酒造株式会社へ社名変更。

代表銘柄を「喜界島(きかいじま)」とし、今に至ります。

喜界島酒造 工場内

麹(こうじ)はタイ米を使用し、白麹と黒麹を使い分けています。

黒糖は沖縄産をメインに使用し、不足分を海外産でまかなっています。

仕込み水は、島の地下から汲み上げたミネラル豊かな天然水。

割り水には軟水化処理した水を用い、口当たりよく仕上げています。

自動製麹機(せいきくき)で麹を造り、一次も二次もステンレスタンクに仕込みます。

喜界島酒造 ステンレスタンク

発酵中のもろみは、人の目で30分~1時間おきに温度や状態をチェックし、良い発酵状態を保つよう注意深く管理されています。

蒸留は、原料の風味と旨味を引き出す常圧蒸留。

3トン、4トン、6トンの3基の蒸留機を所有し、年間で最大約6480キロリットルの製造能力を備えています。

蔵全体の総貯蔵能力は約4000キロリットルあり、大量の原酒を時間をかけて熟成させることが可能です。

平成21(2009)年からは、蔵から出る焼酎粕を肥料にしてサトウキビの自社栽培にも取り組んでいます。

このキビからつくった黒糖で仕込んだ焼酎は、限定品として発売されています。

喜界島酒造株式会社 鹿児島県大島郡喜界島赤連

取り扱い銘柄 喜界島。しまっちゅ伝蔵、三年寝太郎 など

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