徳之島ってどんな島なの?
みなさんは、徳之島をご存知だろうか?
徳之島と書いて、徳之島(とくのしま)と呼ぶ。
この、徳之島について、何となく名前を聞いたことがあるような人も多いかもしれないが、奄美諸島の一部の島だと認識している人は、どの程度の割合の人がいるであろうか?
今回の記事では、徳之島について、解説していこうと思う。
徳之島の位置は、鹿児島市の南南西約468km、沖縄本島の北北東約257kmに位置する。
徳之島は、奄美群島内では奄美大島の次に大きな島で、面積は約247.77km2、周囲89.2kmとなっている。
徳之島には、島の周りを一周できる沿岸に沿った道が存在し、主に、車で一周しようと思えば、約2.5時間で一周することができる。
徳之島の人口は、2023(令和5)年の3月1日の時点で、人口21,803人が住んでお入り、人口密度88.0人(1平方キロメートル当たりの人口)で、若干ではあるが、奄美大島の人口密度84.0人を上回る人口密度である。
徳之島の特徴を細かく上げればキリがないほどあるが、主だった特徴を上げると、次のとおりとなる。
● 2021年7月26日に、世界自然遺産に登録された、その自然は、今なお手つかずの、秘境がたくさんあるほどに見どころが多く、現在最も注目すべき、観光地である。
● 長寿の島で、ギネスブックに長寿世界一として認定された泉重千代さん(享年120歳)と本郷かまとさん(享年116歳)といった人を始め、現在でも100歳を超えている人が50人もいる。
● 徳之島での出世率は、伊仙町では全国平均の約2倍である2.81人という高さのほか、残りの徳之島町や天城町も、2.15人と全国平均の1.5人前後を大きく上回っている。
● 奄美群島の中で、唯一の闘牛の文化が盛んな島であり、その歴史は約400年以上も続いている現在においても、活発に活動されている。
● 徳之島の海は、サンゴ砂からなる真っ白な海岸、隆起サンゴ礁からなる複雑な海岸線と奇岩などが豊富にあり、海水浴を楽しんだり、ビーチの景色を堪能することができる。
上述した徳之島の魅力は、この島の魅力のほんの一部にすぎず、ざっと記載しただけでも、これだけの魅力がある。
正直、徳之島の魅力を余すところなく伝えようと思っても、キリがないほどに、たくさんの魅力が凝縮されている島なのだ。
徳之島は、長寿・子宝の島ということで、昔から、子供から老人が仲よく暮らしている島であり、ここには、現在では失われつつある、昔の良き時代のニッポンの文化が今もなお、残っている島である。
闘牛場で、試合を食い入ってみている人々をよく観察してみると、闘牛という文化が、島の一部の世代の嗜好にとどまっていると思いきや、そうではなく、島の全世代の人々の、娯楽となっているのだ。
この島には、現代の日本が抱える、世代間ギャップというものがあまり無い、というよりか、むしろ、そのようなギャップというものは、良い意味で、それぞれの世代を支え合っている。
そして、徳之島の特徴として、隣の島である、沖永良部島との島の境で、鹿児島色の徳之島、沖縄色の沖永良部島というように、文化がきれいに分かれているのである。
つまり、徳之島では、三線(さんしん)の音色も和音階、味付けも鹿児島、生活スタイルなどを含めて、鹿児島の文化の影響がかなり色濃く反映されている。
そして、奄美群島の全島に言えることなのであるが、島ごとに文化の違いがあり、島を出ると、まるで隣の島のことは何吹く風?といったように、意外に知らない者同士といったような状況。
つまり、他の島と同様なのであるが、徳之島には、この島にしかない、オリジナルな島の文化というものが存在する。
今回のこの記事では、そんな徳之島について、いろいろな角度で、島の魅力を紹介していきたいと思う。
徳之島の市町村について
ここからは、徳之島の市町村について、解説していきたいと思う。
徳之島の地形の特徴として、石灰岩性のカルスト地形が発達した島で、天然の海蝕洞や波食によって生じた海蝕台等の独特な景観が見られる。
徳之島の自治体は、鹿児島県大島郡に属し、徳之島町(とくのしまちょう)、伊仙町(いせんちょう)、天城町(あまぎちょう)の3町で構成される。
ここでは、それぞれの特徴について、解説していこうと思う。
徳之島町について
徳之島町(とくのしまちょう)は、鹿児島県の南西諸島、奄美群島の徳之島に3つある町の1つであり、東部に位置し、鹿児島県の大島郡に属する。
徳之島町で特に、牛と牛を戦わせる闘牛がさかんで、町の公式ゆるキャラまぶ〜る君も牛がモチーフとなっている。
徳之島町は、徳之島の中でも最も人口が多く、徳之島の中心街である亀津も備えて、島の政治・経済の中心地となっている。
徳之島の中で、商業や病院などのインフラも最も整っているのが徳之島町であり、島を訪れた人であるならば、最も人気のある宿泊先となる場所である。
徳之島町では、子供に対する教育も盛んで、保育園、幼稚園、放課後児童クラブ、病児保育、NPO等による子育て支援などを実施している。
また、また、自学自習の場「学士村塾」の開設など学力向上にも取り組んでいる。
スーパーやホームセンター、ドラッグストアなど、多くは役場がある徳之島町の亀津地区に集中している。
また、徳之島町には海の玄関口である、亀津港(かめつこう)もあるので、船やフェリーなどで島を訪れる人にとっては、とても便利な町である。
これをお読みの読者様も、徳之島に訪れた際は、必ず立ち寄ることになるのが、徳之島町だと思うので、この記事で、少しでもイメージが湧いたのであれば、幸いなことである。
伊仙町について
伊仙町(いせんちょう)は、徳之島の南西部に位置する行政区域となっている町である。
伊仙町は、闘牛(牛同士)の習慣があり、泉重千代・本郷かまとの2人の世界最高齢者の出身地でもある。
そんな伊仙町のキャッチフレーズは、「長寿と闘牛の伊仙町」である。
伊仙町では、大部分が徳之島の山地部から外れており、徳之島3町の中では耕地面積率が最も高い。
伊仙町へのアクセスについては、例えば、伊仙町役場を例に例えると、亀徳港(かめとくこう)から車で30分、徳之島空港から車で40分というアクセスになっている。
伊仙町の南部には、観光公園犬田布岬(いぬたぶみさき)があり、その景観は「奄美十景」の一つに数えられ、自生する高麗芝(こうらいしば)のスロープが広がっている。
伊仙町は、エメラルドグリーンの海と白い砂浜が広がる美しい自然に恵まれた長寿・子宝の島である。
長寿の要因は、温暖な亜熱帯海洋性気候とカルシウムの豊富な水(琉球石灰岩の地層)、そして海が近いことだと言われている。
それは、栽培される野菜や果樹には台風等でもたらされた海水中にある微量元素やミネラルがバランスよく含まれているからだということである。
伊仙町は農業の町である。
最近では、世界的に、第一次産業である農業に注目が集まっており、最先端の農業工学を用いて農業を行っているフランスなどの例もあり、農業に関心を持つ若者も増えているということである。
そんな農業に注目をしている人々にとって、伊仙町は注目すべき場所ではないだろうか?
アグリカルチャー(農業工学)について記載するとキリがないので、ここではこれ以上の解説については、省略させていただくことにする。
天城町について
天城町(あまぎちょう)は、鹿児島県の南西諸島、奄美群島の徳之島に3つある町の1つであり、北西部に位置する。
天城町には、徳之島の空の玄関口である、徳之島空港があり、海の玄関口である、平土野港(へとのこう)もあるので、徳之島に来る人は、必ずお世話になる町である。
温暖な気候に恵まれた天城町は、トライアスロンIN徳之島でも有名で、“鉄人たちの島”とも言われ、自然そのものがスポーツに最適な環境である。
天城町には、総合運動公園や体育館、クロスカントリーなどの施設が整備され、陸上・球技を中心に、年間を通してトレーニングや合宿に適している。
また、島内屈指の海水浴場でもある与名間海浜公園(与名間ビーチ)には、B&G海洋センター艇庫も隣接しており、様々なマリンスポーツも楽しめる。
天城町には、古の昔から、「ユイ」=助け合い励まし合い=の精神がある。
「ユイ」とは、「共同」「労働力の交換」ということを表しており、“ユイ”とは“結い”とも書き、辞書に“結い”とは、「田植え・屋根ぶきなど、助けあってする共同作業」とある。
天城町の人々は、昔からこの「ユイ」の精神を持って人々が助け合いながら暮らしていて、現在においてもその精神は引き継がれているということである。
スポーツの盛んな天城町には、スポーツ合宿に適した施設が充実しているので、スポーツ好きならば、訪れるべき町である。
鹿児島県南西諸島の徳之島にある町のひとつ、天城町のデータベースは、とにかくバラエティ豊かで個性的である。
天城町には、遺跡や文献だけでなく、居住、信仰、伝承などの一風変わった分類メニューのほか、爬虫類、甲殻類、昆虫など島の生きものがズラリと並ぶという面白さ。
「天城町百科事典」という趣の、充実のデータベースは、一度開けば、そのまま読み進めたくなる面白さに出会える。
徳之島へのアクセスについて
徳之島へ行くには、鹿児島、奄美大島、那覇を経由する。
フェリーを利用する場合は、那覇か奄美大島を経由し、飛行機を利用する場合は、鹿児島か奄美大島を経由するのが一般的である。
徳之島へとにかく安くアクセスするには?
徳之島へ、とにかく安くアクセスをするには、那覇か奄美大島からフェリーを利用するのが最安値になる。
ただし、繁忙期以外の時期は鹿児島、奄美大島から飛行機を利用しても、料金はフェリーと大差は無いとのこと。
フェリーを利用する場合は、鹿児島新港~沖縄本島をつなぐ鹿児島航路を利用する。
徳之島の亀徳港(かめとくこう)に寄港し、上り、下りとも毎日1便運航していて、所要時間は沖縄港から徳之島まで約9.5時間、鹿児島新港からは約15時間ということである。
徳之島へとにかく早くアクセスするには?
鹿児島を経由するのが最短になる(羽田発で3.5時間~)。
鹿児島を利用できる発着空港は、羽田、成田、富士山静岡、セントレア、伊丹、関空、神戸、 松山、福岡、那覇になる。
奄美大島や那覇も経由できるが、時間がかかるとのこと。
徳之島内の交通手段について
徳之島の主要道路は、県道80号線と83号線が外周道路、空港方面から徳之島町の北部を経由する県道629号線、徳之島町北部と天城町北部を横断する県道618号線となっている。
徳之島の公共交通機関はバスとデマンドバスで、電車は走っていない。
島民のほとんどがマイカーやバイクを利用しているとのこと。
徳之島内の路線バスとして、徳之島総合陸運が4つの路線バスを運行している。
① 徳之島町亀津(かめつ)周辺~空港
② 徳之島町亀津港周辺~天城町与名間(よなま)
③ 伊仙町犬田布(いぬたぶ)~天城町平土野(へとの)
④ 徳之島町亀津~伊仙町犬田布
空港から徳之島町の亀津までの料金は1,040円(大人)で、所要時間は約50分となっている。
また、徳之島空港周辺か、徳之島町亀津周辺で、レンタカーを借りることもできる。
また、レンタサイクルショップもあるとのことで、市街地ではレンタルサイクルを利用するのもよいだろう。
しかし、街中以外ではアップダウンが激しく、さらに集落と集落の距離がかなり離れているので、アシスト機能付きの自転車でも大変だということ。
徳之島横断は山越えとなり、島内1周は90㎞あるので、サイクルで島内を幅広く利用するのは、どちらかというと、アスリート向けだということである。
また、徳之島町の一番の繁華街の亀津周辺ではタクシーがつかまりやすいとのことであるが、それ以外の場所ではほぼつかまらないので、タクシー会社に電話する必要があるとのこと。
比較的、狭いようで広い徳之島は、事前に交通網を調べてからアクセスしたほうが賢明だということである。
徳之島のWiFi環境について
旅行に行って気になるのが、スマートフォンが使えるのかどうかという点だと思う。
また、旅行だけでなく、移住を考えたときに、WiFi環境が整っていないと、移住先としての選択肢は無くなってしまうのではないだろうか?
以下に、徳之島のWiFi環境について、簡単に記載してみた。
徳之島では、ドコモ、ソフトバンク、auの主要3キャリアに加え、格安SIM会社もサービスを提供している。
ただし、5Gは極めて限定的なエリアになっている。
徳之島の山岳部、山のすそ野、人の住まない海岸線などのエリアでは、電波の受信状態がなかったり、不安定になったりすることがある。
以下、徳之島を訪れた人のために、フリーWiFiが利用できるスポットを記載しておこうと思う。
町 | フリーWiFiが利用できる施設 |
徳之島町 | 亀徳新港 |
天城町 | 天城町役場、徳之島子宝空港、平土野港、天城町防災センター、B&G海洋センター、B&G海洋センター与名間艇庫、町内の各公民館、町内の各小中学校、与名間バンガロー、ムシロ瀬、茶処あがりまた、くろさぎ観察小屋 |
伊仙町 | 伊仙町役場、中央公民館、ほーらい館、東公民館、西公民館、総合体育館 |
インターネット回線については、島全体に概ね光回線が敷設されており、フレッツADSLはフレッツ光提供エリアでのサービスを2023年1月に終了となる。
フレッツ光 | BBアクセス光 | 徳之島ビジョン | CATV | フレッツADSL | |
徳之島町 | × | △ | △ | × | 〇 |
天城町 | △ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
伊仙町 | × | 〇 | 〇 | × | 〇 |
こんなふうに、5Gこそ使用できないものの、スマートフォンを使用するという点においては、問題なく使用することができるようなので、安心して旅行を楽しんでもらいたい。
徳之島の病院事情
徳之島の病院事情について、気になる人も多いと思うので、ここで述べていこうと思う。
徳之島と病院で検索すると、徳之島町で12件、伊仙町で3件、天城町で6件の病院がヒットした。
徳之島の中で、総合病院となっているのが、徳之島徳洲会病院、徳之島病院、宮上病院他に、総合病院が5つもあり、島内での医療体制は問題なしの状況だと言える。
医療事情については、奄美群島の他の島に比べて、徳之島では充実していると言える。
ただ、徳之島での病院のほとんどは、徳之島町に集中しているので、天城町や伊仙町でカバーできない科目については、徳之島町へ出かけて治療しに行くといったことになる。
また、徳之島では他の奄美群島と同様に、鹿児島県立大島病院が運航しているドクターヘリを利用することができるので、緊急の場合においても、万全な医療体制を体感することができるようだ。
病院以外にも、徳之島では、介護保険者指定サービスというものも充実しているので、お年寄りにも優しい環境施設が島内には20以上の施設がある。
こんなふうに、徳之島では、子育て世代からお年寄りまでが暮らしていくのに充実した施設が整っているので、島での暮らしは何不自由なく暮らしていけるようになっている。
移住などを検討する際に、病院事情が特に気になる人にとって、徳之島の病院事情はそれなりに満足できる内容ではないだろうか。
徳之島ではショッピング施設が充実している
徳之島では、他の奄美群島に比べて、スーパーやホームセンター等が充実している。
マーケットピアというサイトで紹介されている徳之島のショッピング施設は17店舗ある。
徳之島でのほとんどの店は、20時までの営業といなっているところが多く、たまに見かけるコンビニなどで、24時間営業の店もあるようだ。
徳之島での時間は、夜も早いし、朝も早いということで、夜に島内を出歩いている人はほとんどいない様子である。
だから、徳之島では、スーパーなどのショッピング施設の営業時間がとても閉まるのはが早い。
島内ではショッピングに行くときは、車での移動が必須になるので、車の免許は必ず取ってから島へ移住したほうが良さそうである。
ここで気になるのが、徳之島が離島ということで、送料などの扱いがどのようになるのかについてだと思う。
徳之島の島内には、ゆうパックはもちろん、クロネコヤマト、佐川急便、ペリカン便の取り扱い店があり、荷物の集荷、配送のサービスを行っている。
なんと、これらの業者は、配送料は、全て「鹿児島県」扱いとなり、離島料金などの特別料金はかからないのである。
ただ、一般的に荷物は船便を利用する為、到着日は1~2日余計にかかるということがあるとのこと。
しかし、送料が特別料金になっていないというのは、何とも有難い話ではないだろうか?
徳之島には魅力的な自然がいっぱい
奄美群島では自然が魅力の島が多い中、徳之島も世界自然遺産に選ばれるほどに、自然が魅力の島である。
ここでは、そんな美しい徳之島の自然の中でも、特に訪れるべき自然について、記載していこうと思う。
徳之島には、正直、ここの書面で紹介しきれないほどに、数えきれないほどに美しい自然がたくさんある。
書面の都合上、紹介しきれなかった他の自然についても、興味のある人は、ぜひご自身で調べてみるか、訪れてみてほしいと思う。
南の島の青く透き通るビーチである、「与名間ビーチ(ヨナマビーチ)」
与名間ビーチは、空の玄関口、徳之島子宝空港から車で約10分のところにある。
空路で徳之島入りした人には、まずここを訪れるべきである。
県道沿いにあるヨナマビーチの看板を見つけたらそこから横道に入り、下り坂を道なりに進んでいくと、目の前に真っ白な砂浜とサンゴ礁に囲まれた青く透き通る海が現れる。
ああ南の島に来たな~と実感できるおすすめビーチなのである。
ここは毎年6月下旬に開催されるトライアスロン大会のスイム会場となっており、多くのアスリートが自分への挑戦をかけてこのビーチからスタートしていく。
幻想的な景色が楽しめる「ムシロ瀬」
「ムシロ瀬」は、徳之島北部に位置し、サンゴ礁の岩の多い奄美群島では珍しく花崗岩が広がるこの場所は、ムシロを敷き詰めたようにみえることからその名が付けられたのだという。
「ムシロ瀬」の周辺には、大島紬の染色に使われる車輪梅(しゃりんばい)が広がっている。
「ムシロ瀬」へのアクセスは、徳之島空港から車で約20分の距離にある。
ここでは、車いす利用者のためのトイレや駐車場も整備され、遊歩道も整備されている。
この場所に立って波の音、波しぶき、傷だらけの岩を見ていると、自然ってすごいなぁ。と改めて感じさせられる。
自然の美しさと歴史を感じられる場所「犬田布岬(いぬたぶみさき)」
犬田布岬へのアクセスは、伊仙町役場から西へ車で約15分ほどの距離にある。
「犬田布岬」は、徳之島の最西端、島の南西部の東シナ海に三角形に突き出した琉球石灰岩の海蝕崖の岬で、奄美群島国立公園の一部であり、奄美十景のひとつにも選ばれている。
高麗芝の広場には戦艦大和の慰霊塔がそびえ立ち、4月7日には慰霊祭が執り行われ、ご遺族をはじめ多くの人々が集まり、祈りをささげ、平和を誓う場所でもある。
ここの魅力は、なんといっても雄大な景色のコントラスト180度に広がる紺碧の海と鋭く切り立つ断崖である。
海の広々とした豊かさとギザギザと鋭い岩の厳しさの対比が魅力とのこと。
サンゴ礁に囲まれた白い砂浜「畦(アゼ)プリンスビーチ海浜公園」
「畦プリンスビーチ海浜公園」は昭和47年、当時の皇太子殿下と美智子妃殿下が訪れたことから「プリンスビーチ」と名付けられた。
約1.5キロ続く真っ白なビーチと、水平線が見渡せるコバルトブルーの海が広がる。
「畦プリンスビーチ海浜公園」は、際立つ美しさを持つ地域であることが評価され、平成29年には「奄美群島国立公園」に指定された。
ここは、海水浴やシュノーケリングに最適で、透き通る海には色鮮やかな魚達が泳ぎ、運が良ければ手の平よりも大きなヒトデや、タツノオトシゴにも出会えることもあるという。
徳之島では島全体で子育てをするなど、知り合いしかいない島
徳之島が気になる人にとって、島民はどんな特徴を持った人なんだろう?と疑問を持つ人も多いのではないかと思う。
徳之島は、徳之島町、天城町、伊仙町の3つの町に分かれるのであるが、この3つの町は、どんなことがあっても絶対に合併しないと言われている。
徳之島の3つの町が合併しない理由はつまり、3つの町がそれぞれにはっきりと違った特徴を持っているからだと思う。
それぞれの3つの町の人の特徴は、以下のような特徴であるようだ。
気性が意外に荒いで有名な伊仙町
都会な徳之島町
のんきな天城町
徳之島は、闘牛が盛んな島でもあるので、奄美群島の中では、気性が荒い人が多いようで、実際にこれは、本当のことのようでもあるようである。
ただ、気性が荒いといっても、自然体でいるといった印象で、徳之島の人は、都会の人に比べて、自然体で人と接している人が多いということである。
そして、そんな徳之島では、自分のやりたいことを優先する島民性というのがあり、起業して成功をしている人も多いということである。
ただ、徳之島に移住した人の話を聞いてみると、島内では皆で協力し合いながら暮らしていくといった状況になるので、人とすれ違ったときに、挨拶をするといったことが自然に行われているのだという。
都会の暮らしに比べて、人と密に関わりながら暮らしていく島での暮らしは、人の温かさを素直に感じられる、よい体験になるのではないだろうか?
また、島内では噂が広まるのがとても早いということなので、悪いことができなくなり、子供だけで遊びに行かせても安心できるといった、都会では考えられないほどの治安の良さがあるのだという。
都会での暮らしに疲れた人は、島への移住を検討する先に、徳之島という選択肢もありだと思う。
徳之島の闘牛が全国的にも最も熱い!
徳之島の闘牛は、全国的にも「最も熱い!」と言われており、闘牛が好きな人であれば、必ず訪れたい場所でもある。
闘牛の魅力は、なんと言っても牛同士がぶつかりあう迫力と激しい技の攻防、勢子、応援団、観客の視線がその奮闘に注がれる一体感があることや、場内が熱気に覆われる事だと言える。
徳之島の闘牛大会には700kgクラスの小型牛から1トンを越える大型牛までがおり、直径約20メートルのリング内を牛同士が所狭しとぶつかり合う。
実際の闘牛では、突きや角掛け、懐に飛び込む速攻など技の応酬を繰り広げる。
闘牛大会には、幼児から高齢者まで、島内人口の一割を超える3,000人余りの老若男女が詰めかけ、牛同士の熱戦を堪能しているのだ。
牛同士が闘うのは元々持つ縄張り意識から生じるもので、農作業などで使っていた牛が闘う様子を見たことからから闘牛文化が始まったとされている。
だから闘牛の文化は、農耕を通じて人間と牛が係わりだした頃から自然発生的に生じたとされている。
奄美における闘牛の歴史は、約400年前に薩摩藩の支配下に置かれた頃から行われていたと見られている。
徳之島での闘牛は、サトウキビ生産が厳しく統制される「砂糖地獄」に苦しめられた島民唯一の娯楽だったと言い伝えられている。
徳之島闘牛における最高峰タイトルは、横綱の中の横綱である「全島一横綱」。
徳之島の牛主は、愛牛が横綱になり、「全島一横綱」のタイトルを獲得することを夢見て、日々飼育に励んでいる。
また現在の闘牛は体重差があるため、横綱に次ぐ900kg以下を「中量級」、800kg以下を「軽量級」、700kg以下を「ミニ軽量級」として、それぞれタイトル戦が行われている。
闘牛大会は、初場所(1月)・春場所(5月)・秋場所(10月)の年3回で6場所の「全島大会」が開催され、徳之島、天城、伊仙の各町の協会が持ち回りで主催する。
また、全島大会と前後した日やお盆には、牛主同士が出資して各地の闘牛場で闘牛大会が行われている。
みなさんも徳之島を訪れる際には、ぜひ、「全島一横綱」の大会がいつ開催されるのかをチェックしてみるのはどうであろうか?
徳之島を訪れる際には、闘牛を見ることを必ず予定に組み込んで、訪れたいものである。
世界自然遺産に登録された徳之島
2021年7月26日、天城町を含む3町からなる徳之島が世界自然遺産に登録されることとなった。
世界的に見ても稀少な亜熱帯の森に、数多くのここだけに住む固有種生物が生息する生物の多様性が高く評価されたことが、登録の理由となったようである。
徳之島では、トクノシマトゲネズミ、オビトカゲモドキ、トクノシマエビネなど徳之島にしかいない固有種も多く存在している。
また、それらの生物が住む天城岳・井之川岳・犬田布岳などの山岳地帯は島の中央部に集まり、周辺を美しいビーチやサトウキビ畑が囲んでいる。
世界自然遺産として登録されるためには、次の4つの価値基準(クライテリア)の1つ以上に合致するとともに、適切な保護管理体制がとられている必要がある。
「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産推薦は、このうち「生物多様性」の基準から評価された模様。
世界自然遺産登録のための4つの価値基準(クライテリア)
自然景観 | ひときわ優れた自然美および美的要素をもった地域。 |
地形・地質 | 生命進化の過程や、地形形成において進行しつつある重要な地学的過程など、地球の歴史の主要な段階を代表する地域。 |
生態系 | 現在も進行中の生物の進化や動植物群集の見本となるような、極めて特徴のある生態系を有する地域。 |
生物多様性 | 絶滅のおそれがある野生生物の生息地など、生物多様性の保全にとってもっとも重要な生物の生息・生育する地域。 |
奄美群島には約1,500種の植物が存在し、そのうち226種が絶滅危惧種に指定されているとのこと。
そして徳之島にはなんと、8種の固有種と110種の絶滅危惧種があって、南限種と北限種が入り混じっている貴重な島であるということである。
これは、是非とも徳之島を訪れたい理由だと言える。
2021年7月26日は、ちょうどコロナ渦にあり、派手な旅行の宣伝がされずに、静かに世界自然遺産への登録のニュースがあった。
日本の国内を自由に旅行ができるようになった今だからこそ、徳之島を訪れる絶好の機会ではないだろうか?
本当に徳之島は見どころ満載の注目すべき島だと言える。
徳之島の釣りは、海へのアクセスが抜群で、とにかく豊富な魚の種類が釣れる!
南の島のイメージは、穏やかで透明な海といったイメージがあると思うのであるが、そんな南の島で釣りはどうかというと、これが、海に囲まれた徳之島は釣りも楽しめる島である。
徳之島で釣れる魚は、アジ、イワシ、タカサゴ、カマス、ムロアジ、シマアジ、カッポレ、ギンガメアジ、ロウニンアジ、クロ、チヌ、オナガ、イスズミ、フエフキダイ、ブダイ、ウメイロ、カンパチ、ツムブリ、カツオ、イソマグロ、イシガキダイ、コウイカ、アオリイカ(ミズイカ)など。
徳之島での釣りの主なポイントとなるのは、亀徳港、トンバラ岩、平土野港、犬田布岬が主なポイントとなっている。
温暖な徳之島では、年中釣りを楽しむことができるとのことである。
そして、徳之島では、手ぶらで釣り場に行っても、レンタルしてくれる施設もあり、船での釣りや、レンタルボートなどの施設もある。
そして、徳之島では周りが海で囲まれているということもあり、大物の魚が釣れることも当たり前のようにあるので、釣り好きにはたまらない釣りスポットの島だといえる。
徳之島をはじめ、奄美群島では、本土とは全然違った、カラフルな魚たちがたくさんいるので、見た目的にも楽しめる釣りができそうである。
徳之島では、多くの釣り人たちが、SNSなどで釣り情報を発信しているので、興味のある人は、そういった発信者を見にいくのも、情報源として参考になるであろう。
徳之島で遊ぶマリンレジャーで島の海を満喫しよう!
海で囲まれた徳之島では、マリンレジャーが豊富に用意されている。
ここでは、そんな徳之島で満喫できるマリンレジャーのいくつかをご紹介したいと思う。
スノーケリング
「スノーケリング」は、マスクとスノーケルをつけて徳之島のサンゴ礁や熱帯魚を気軽に観察することができる、大人からお子様まで人気のアクティビティである。
島内のダイビング専門店に所属するプロのインストラクターが初心者向けの講習やガイドツアーを開催しているので、子供連れでも安心して楽しむことができる。
スキューバダイビング
徳之島では、ダイビングライセンスを持っていない初心者でも、気軽に体験ダイビングができる施設がある。
また、すでにライセンスをお持ちのダイバーの人であるならば、バリエーション豊富な徳之島の海中で様々な魚群やウミガメ観察、海底洞窟などを満喫することができる。
ホエールウォッチング
「ホエールウォッチング」は、毎年1月〜3月中旬くらいになると徳之島の周辺には出産・子育てのために巨大なザトウクジラたちが姿を見せ、季節限定でホエールウォッチングが開催されている。
ボートから見るクジラの迫力には誰しもが圧倒されるので、徳之島でマリンレジャーを楽しみたい人には、「ホエールウォッチング」はオススメの楽しみ方である。
「トライアスロンIN徳之島」はリピーター続出!
島内の一大イベントの1つである「トライアスロンIN徳之島」は、トライアスロンを見物するためのツアーが組まれるほど、人気の大会である。
数多くのアスリートたちが一度参加したら、やみつきになる国内屈指のミドル大会!
普通、オリンピックで開催されるトライアスロン大会は、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmという「オリンピック・ディスタンス」で競技が開催される。
これに対して、徳之島で開催されるトライアスロン大会では「ミドル・ディスタンス」と呼ばれ、スイム2.0km、バイク75km、ラン20kmとほぼ倍近くの距離で行われる。
徳之島の天城町にあるヨナマビーチでスイムから始まり、島を一周するバイクに乗り、最後は20kmのマラソンとハードであるが、コースには声援を送る島民の姿を大勢見かけることができる。
徳之島のトライアスロンは、島全体で盛り上げようと、開催当日の声援やサポートはもちろん、大会前にも参加者を歓迎するイベントが開かれる。
スイム・バイク・ラン合計97kmを完走したら、上位入賞選手の表彰にうつり、最後には参加者、島民のみなさん入り混じって大規模な打ち上げ「どんちゃんパーティー」が始まる。
パーティーの最後には、島民や島外の人々が入り混じってどんちゃん騒ぎになり、最後には花火で最高潮に盛り上がる。
このような盛り上がりを体験できるのは、「トライアスロンIN徳之島」以外では味わえない喜びであり、だからこそ、毎年参加したいと思う人を呼び込む魅力となっている。
最初は声援を送って見ているだけの人も、そのうちトライアスロンに参加したくなるのだそう。
これをお読みの読者さまも、トライアスロンに興味のある人は、是非とも、参加してみようではないか。
徳之島は、闘牛、トライアスロン、世界自然遺産など、見どころがたっぷりの島である
ここまで、徳之島について、解説させていただいた。
徳之島では、闘牛、トライアスロン、世界自然遺産など、掲載しきれない魅力がたくさん詰まっている島だと言える。
そして、徳之島の海中では、手つかずの自然のままの海を体験することができる、絶好のダイビングスポットとなっている。
今回のこの記事では触れなかったのであるが、徳之島では、ここでしか生産されていない、超美味しいお酒である、黒糖焼酎がある。
もし、徳之島を訪れることがあったら、美味しい料理のお供に、徳之島で生産された黒糖焼酎を味わっていただきたいものである。
徳之島では、トライアスロンや闘牛といったイベントだけでなく、そのイベントごとにパーティーなども開催されたりするので、楽しいことが盛りだくさんに楽しめる島となっている。
そして、日本は世界的にも、観光すべき場所が目白押しにあり、自然だけでなく、歴史と文化の詰まった国ということである。
もし島を観光したいと思う人がいたら、徳之島を観光場所の候補に入れてみてはどうであろうか?
徳之島の闘牛で盛り上がったあとは、最高に美味しい黒糖焼酎を飲もうではないか!!
この記事は以上になります。
ここまで読み進めていただき、ありがとうございました。