奄美群島にある加計呂麻島の魅力について解説

加計呂麻島ってどんな島なの?

みなさんは、加計呂麻島をご存知だろうか?

加計呂麻島と書いて、加計呂麻島(かけろまじま)と呼ぶ。

この、加計呂麻島について、何となく名前を聞いたことがあるような人も多いかもしれないが、奄美諸島の一部の島だと認識している人は、どの程度の割合の人がいるであろうか?

今回の記事では、加計呂麻島について、解説していこうと思う。

加計呂麻島の位置は、鹿児島市から南へ約450kmのところにあり、面積は約77.39km2で島の周囲は、147.5kmになる。

加計呂麻島には、島の周りを一周できる、くねくねした道が存在し、島の周りを車で一周しようと思えば、約100kmの道になり、4時間程度の時間を要する。

これが、加計呂麻島のそれぞれの観光ポイントを観光して回ろうと思えば、一日では回り切れないほどの広さになる。

加計呂麻島の人口(令和4年調べ)1,062人にいて、島の広さから人口密度を計算すると、13.7人/km2とかなり密度の低い島ということになる。

加計呂麻島へ行くには、奄美大島に行く必要があるのだが、加計呂麻島へのアクセスについては、後ほどご紹介していきたいと思う。

加計呂麻島の魅力を箇条書きすると、以下のポイントがあげられる。

● 加計呂麻島にはスーパーやコンビニといったものが無く、小さな商店だけの素朴が売りで、現在の喧騒を完全に忘れることができる自然さが売りである。

● 加計呂麻島にはリゾートホテルといった宿泊施設が無く、小さなペンションや民宿が宿泊先となる。

● 加計呂麻島のリアス式海岸の影響で、風のない静かな海を堪能することができ、マリンアクティビティを楽しめる海でもある。

● 加計呂麻島にはガジュマルや嘉入の滝(かにゅうのたき)といった観光スポットがあり、神秘的な雰囲気で贅沢な自然を味わうことができる。

●「震洋隊基地跡」(しんようたいきちあと)といった、戦争時の特攻隊の基地の跡があり、戦争の爪痕を見学することができる。

上述しただけでも、加計呂麻島にはたくさんのおすすめポイントがある。

今回のこ記事では、加計呂麻島の魅力をできるだけわかりやすく伝えて行こうと思う。

加計呂麻島の行政について

加計呂麻島というと、鹿児島県大島郡瀬戸内町ということになる。

つまり、加計呂麻島は、鹿児島県の奄美大島にある、瀬戸内町の管轄になっていて、島の中で行政を司どる役場というものが存在しない。

さらに言うと、加計呂麻島は、奄美大島の管轄ということになっているのであるが、実は、奄美大島の人間でさえ、行ったことが無いと言う人が多いということである。

加計呂麻島は、1955年ごろには、人口が約8500人もいたのに対し、年々人口が減り続け、令和4年では住民票の登録上は、1062人の住人になっていくなど、特に島の過疎化が進んでいる島である。

加計呂麻島へのアクセスについて

奄美空港から加計呂麻島へ行くには、まず奄美空港から古仁屋(こにや)まで行く。

奄美空港から古仁屋までのアクセス方法は、主な交通手段としてレンタカーもしくは、奄美大島内のしまバスを利用する。

古仁屋へ着いたら、フェリー乗り場より、フェリーもしくは海上タクシーで加計呂麻島へ向かう。

加計呂麻島における、フェリーの発着については、目的地に合わせ、瀬相(せそう)港または生間(いけんま)港へ発着する。

加計呂麻島内の交通手段について

加計呂麻島内の移動手段について、解説していこうと思う。

路線バス

加計呂麻島には、「加計呂麻バス」という路線バスが走っている。

加計呂麻バスは、フェリーに合わせて運行しているバスで、島内を周回するというわけではなく、観光地巡りに利用するにはあまり向いていないとのこと。

もし目的地が宿であるならば、港から「宿がある集落へ行きたい」など、移動手段として、「加計呂麻バス」がおすすめである。

レンタルバイク

レンタカーの次におすすめなのがレンタルバイク。

ただ、島内にはレンタルバイクはないので、古仁屋で借りてフェリーに載せる必要がある。

レンタサイクル

免許がない方におすすめなのがレンタサイクル。

加計呂麻島内に3ヶ所のサイクルポート(自転車を借りる&返却場所)があり、サイクルポートならどこでも返却できる便利なシステムとなっている。

ガイドツアーを利用するという方法

「免許がない」「自転車での移動も体力的に厳しい…」という方は、ガイドツアーを利用するという方法もあるとのこと。

ガイドが説明しながら案内してくれるので、より深く加計呂麻島を知ることができるかもしれない。

加計呂麻島のWiFi環境について

旅行に行って気になるのが、スマートフォンが使えるのかどうかという点だと思う。

また、旅行だけでなく、移住を考えたときに、WiFi環境が整っていないと、移住先としての選択肢は無くなってしまうのではないだろうか?

以下に、加計呂麻島のWiFi環境について、簡単に記載してみた。

まず、加計呂麻島の宿泊施設以外で、無料WiFiが使える環境を下記に記載する。

フェリー加計呂麻 瀬相(せそう)待合所

フェリー加計呂麻 生間(いけんま)待合所

これら2か所については、フェリーで加計呂麻島を行き来するときに必ず通る場所であるので、無料WiFiが使えるこの場所で、予め下調べをしてから、加計呂麻島を散策するのがいいだろう。

奄美には、「伝泊」という取り組みがあり、「伝泊」の「伝」は、島の「伝統」「伝説」を「伝える」ということ。

この、「伝泊」をしている宿泊施設の全ての施設において、無料WiFiが使えるようになっている。

加計呂麻島には、「伝泊」ができる宿がいくつか存在し、ネットで予約もできるようなので、加計呂麻島で宿泊施設を探しているのであれば、「伝泊」宿はオススメである。

加計呂麻島の病院事情

加計呂麻島には大きな病院施設というものが無く、唯一、加計呂麻徳洲会診療所がある。

また、俵集落に「島の保健室」として、コミュニティナースがいる施設がある。

加計呂麻島での病院事情は決して良いとは言えないので、奄美大島の病院事情と一緒に考える必要がある。

仮に、加計呂麻島で緊急の場合は、救急艇にて奄美大島の病院に搬送されることが多いとのこと。

もし、あなたが加計呂麻島で、緊急事態が生じたときは、119に連絡をするのが良いとのこと。

ただし、奄美大島での病院事情は、とても充実しているので、フェリーに乗れさえすれば、奄美大島の瀬戸内町には「瀬戸内徳洲会病院」があるので、とても安心だ。

加計呂麻島でのショッピング事情はどうなの?

加計呂麻島にもショッピング施設はそれなりにあることはあるが、その数は少なく、数件(5件程度)にとどまっている。

そして、みなさんが気になる、コンビニ施設については、無いのである。

船が着く港には食事処やお土産店などは基本的に無くて、自動販売機や港のチケット売り場に少々のお菓子などはあるが、基本、港の待合所にはあまり商品は無い。

また、加計呂麻島で最大のショッピングモール施設といえば、瀬相港にはすぐ近くに、加計呂麻島のものなら何でもそろう、加計呂麻島の「いっちゃむん市場」がある。

もし、加計呂麻島に、行く際に、瀬相港ではなく、生間港に行くのであれば、あらかじめ、奄美大島のコンビニ等で食料などを多く買って、フェリーに乗ることをオススメする。

ここで気になるのが、加計呂麻島が離島ということで、送料などの扱いがどのようになるのかについてだと思う。

加計呂麻島の島内には、ゆうパックはもちろん、クロネコヤマト、佐川急便、ペリカン便の取り扱い店があり、荷物の集荷、配送のサービスを行っている。

なんと、これらの業者は、配送料は、全て「鹿児島県」扱いとなり、離島料金などの特別料金はかからないのである。

ただ、一般的に荷物は船便を利用する為、到着日は1~2日余計にかかるということがあるとのこと。

しかし、送料が特別料金になっていないというのは、何とも有難い話ではないだろうか?

加計呂麻島のハブ事情

奄美諸島には、ハブのいる島といない島がある。

奄美大島・加計呂麻島・請島・与路島・徳之島にハブはいるが、喜界島・沖永良部島・与論島にはいない。

つまり、ここ、加計呂麻島にはハブがいるのである。

ここからは、あなたが加計呂麻島に来た際に、ハブに咬まれないようにするための、簡単な知識について、記載しておこうと思う。

夜間は絶対に、外出する際は足元を照らすもの、懐中電灯やランタンを使用すること。

ハブは本来おとなしい生き物であるが、不用意に踏みつけてしまって足をかまれる被害が多くみられたりするからだ。

また、日中でも草むらに不意に入るのは、どこにハブがいるかわからないので、厳禁だと言える。

加計呂麻島で夜間外出時には、「ハブはいるもの」として、必ず懐中電灯かランタンを持参し、不用意に草むらや山道には入らないにすること。

また、山をトレッキングするなどしたい場合は専門のガイドを頼むなど、お子さまを含め、自衛を怠らないようにすること。

他に、ハブには弱点や特徴とうものがあるのであるが、それは各自でググっていただくと、ハブの特徴がわかるので、ここでは省略させていただくものとする。

加計呂麻島で大量発生する吸血害虫「ヌカカ」は避けるべし

加計呂麻島には、「ヌカカ」と呼ばれる吸血害虫が生息し、特に、3月末~5月初旬が発生のピークとされるので、この時期に加計呂麻島に行くのは、やめた方がいいのかも知れない。

特にこの虫は、海岸近くで大量発生するので、仮に加計呂麻島にこの時期に行ったとしても、海に近づかないなどの対策をした方がいいだろう。

「ヌカカ」にかまれると、強いかゆみが出て、症状が1カ月以上続く人もいるという。

住民は「窓も開けられず外出もままならない」「浜辺の虫なので観光にも影響が出ている」と対応に苦慮している。

一番いいのは、3月末~5月初旬に、加計呂麻島には立ち入らないことである。

移住を検討している人もいるのかも知れないが、まずは一度島を訪れて、いろいろと事情を呑み込んだうえで、検討するのがいいと思う。

加計呂麻島の海は、加計呂麻ブルーといった、独特の魅力あふれる海があるので、せっかくの海も、何も対策をしないでは、悪夢になりかねないので、下調べはとにかく十分にするべきである。

加計呂麻島には魅力的な自然がいっぱい

加計呂麻島の魅力はと言えば、美しい自然を抜きにして、語ることはできない。

沖縄や奄美諸島の他の島もとても魅力的ではあるが、加計呂麻島は、街灯などがほとんどないため、真っ暗な島の風景を味わうことができ、それゆえの、満点の星空を堪能することができるのだ。

そんな加計呂麻島でオススメのスポットをいくつか記載しようと思う。

徳之島には、正直、ここの書面で紹介しきれないほどに、数えきれないほどに美しい自然がたくさんある。

書面の都合上、紹介しきれなかった他の自然についても、興味のある人は、ぜひご自身で調べてみるか、訪れてみてほしいと思う。

加計呂麻島一美しいと言われいている「スリ浜」

スリ浜は「白い村」とよばれる美しいビーチである。

加計呂麻島にある透明度の高い美しいビーチといえばここ。

スリ浜は、マリンスポーツのメッカで、ダイビング、ジェットスキー、釣り、ウィンドサーフィン、海水浴などが楽しめる。

このビーチでは、シャワー、トイレが完備しており、レストラン・コテージ・民宿などもある。

映画『男はつらいよ〜寅次郎紅の花〜』の撮影現場となった場所でもある。

実久(さねく)ブルーと言われるほどの美しいビーチ「実久ビーチ」

「実久ビーチ」は、加計呂麻島を代表する実久ブルーの海を堪能できる美しいビーチとなっている。

実久ビーチの目の前にある「はまのお店」でランチを食べることができる。

ここでは、シュノーケリング、テントなどのレンタルができる。

また、ビーチの近くには、大きなバス停やトイレシャワー施設もあり、加計呂麻バスで訪れる方も増えているとのことである。

深い森に鎮座する巨大ガジュマル「武名のがじゅまる(たけなのがじゅまる)」

「武名のがじゅまる」は、瀬相港から車で10分ほどでアクセスできる。

海沿いの小さな集落、武名(たけな)にあるがじゅまるは「武名のがじゅまる」と呼ばれ、集落では古くから神が宿る木として大切にされてきたとのこと。

「武名のがじゅまる」は、島で最大の大きさを誇っている。

ここでは、迫力のある巨木を眺めるとエネルギーをもらえるような感覚になるため、パワーポイントといっても過言ではないほどの迫力があるという。

車から見ることのできる神聖な滝「嘉入の滝(かにゅうのたき)」

加計呂麻島の瀬相港から20分ほどの場所にある滝で有名なのが、「嘉入の滝(かにゅうのたき)」で神聖な滝として崇められている。

ここは奄美大島のバス路線で唯一、車中から眺めることができる滝となっている。

「嘉入の滝」の落差は15メートルほどで、見た目的には、細長い滝だと言える。

嘉入の滝は古来「ウティリミズヌ瀧」として住民に親しまれ、聖域としてノロ(信仰の女性の司祭)の親神だけが身を浄める場所だったようである。

樹齢300年以上というみごとな巨木群の「諸鈍デイゴ並木(しょどんでいごなみき)」

加計呂麻島の南東部にある諸鈍長浜(しょどんながはま)の海沿いに続く諸鈍デイゴ並木は、樹齢300年以上というみごとな巨木群となっている。

ここでは、毎年5月~6月頃に真っ赤な花を開花させるが、花の時期はたった1週間という短さなのだということである。

この並木の一画に映画「男はつらいよ」のロケに使われた家があり、記念石碑もある。

また、毎年旧暦の9月9日には、国指定重要無形民俗文化財、諸鈍シバヤが開催される。

加計呂麻島だから海の中が超楽しい!

加計呂麻島の魅力は、単なる観光だけではない。

もちろん、加計呂麻島の観光は魅力あふれる場所が目白押しで、ぜひとも観光をしていただきたいものである。

ここでは、あえて、加計呂麻島の魅力である、海の中の魅力について、ご紹介していきたいと思う。

海の森を泳ぐ加計呂麻島の「シュノーケリング」

加計呂麻島の海を楽しむためには、シュノーケリングがとても魅力的である。

ここで、加計呂麻島のシュノーケリングについて、いくつかのオススメポイントを記載しておく。

渡連ビーチ(どれんビーチ):加計呂麻島の東側に位置し、白いビーチが広がり透明度が高く、日陰や公衆シャワー・トイレもある。

徳浜ビーチ(とくはまビーチ):加計呂麻島の生間港から車で約20分の場所にあるビーチで、『徳浜ラグーン』とも言われている。

佐知克ビーチ(さちゆきビーチ):瀬相港から約20分の佐知克さちゆき集落にある海岸のビーチで、遠浅で透明度が高く、とても美しく静かなビーチである。

スリ浜:生間から加計呂麻バス瀬相行きで約7分の場所にあり、透明度の高い美しいビーチとして知られている。

実久ビーチ:加計呂麻島の北西部に位置する実久集落にあるビーチで、地元でも“実久ブルー”と呼ばれる。

海の中は竜宮城である「ダイビング」

奄美大島と加計呂麻島の間にある、リアス式海岸を有する大島海峡内は天候や風向きで入れるポイントを選べるのが魅力の一つだということ。

加計呂麻島の透明度の高い海で、竜宮城体験をしてみるのはどうであろうか?

加計呂麻島のダイビングは奄美大島のダイビング施設とタイアップしてダイビング体験を提供している店が多い。

ダイビングが好きな人は、他でもなく、加計呂麻ブルーはここでしか体験できないので、興味のある人はチェックしてみよう。

奄美大島の古仁屋港から出発する「蒼の洞窟探検」

加計呂麻島の「蒼の洞窟探検」は大人気のツアーとなっていて、奄美大島の古仁屋港でツアーの案内がある。

そして、「蒼の洞窟探検」のサービスを提供している「うみがめ隊」のツアーでは、何と、200か所以上のツアーの用意があるということだ。

奄美大島と加計呂麻島の間の大島海峡では、絶好のダイビングスポットとなっていて、「蒼の洞窟探検」は、加計呂麻島以外にも、奄美大島にはたくさんのスポットがあるようだ。

冬になると加計呂麻島に訪れるクジラを見学する「ホエールウォッチング」

冬になると加計呂麻島にはクジラが訪れるということ。

だから、この時期限定のアクティビティとして、冬季限定、加計呂麻島近海でホエールウォッチング&スイムが楽しめる。

「ホエールウォッチング」では、クジラの大迫力のジャンプを見たり、神秘的な鳴き声も聞くことができるとのこと。

「ホエールウォッチング」に興味のある人は、奄美クジラ・イルカ協会に所属するショップを利用するといいだろう。

加計呂麻島は、整備されていない自然のままが体験することができる注目すべき島である

ここまで、加計呂麻島について、解説させていただいた。

これまで記載してきたように、加計呂麻島にはスーパーやコンビニといったものが無く、小さな商店だけの素朴が売りで、現在の喧騒を完全に忘れることができる自然さが売りである。

加計呂麻島のリアス式海岸の影響で、風のない静かな海を堪能することができ、マリンアクティビティを楽しめる宝庫となっている。

島の海を楽しむのもオススメであるが、もし、ダイビングをする人がいたら、加計呂麻ブルーは注目すべき海である。

ここに記載の内容以外にも、加計呂麻島での島料理などもとても魅力だったりと、紹介していない魅力がまだまだたくさんある。

ただ、加計呂麻島を訪れる際には、「ハブ」や「ヌカカ」といった厄介な生き物もいるので、そういった生物がいない時期を選んで、島への訪問を考えるといいだろう。

そして何といっても、加計呂麻島で飲むお酒といえば、黒糖焼酎である。

加計呂麻島では黒糖焼酎の生産こそしていないものの、島の人たちもお酒といえば、黒糖焼酎ということになっている。

この記事で少しでも加計呂麻島に興味を持っていただいたら、幸いなことである。

この記事は以上になります。

ここまで読み進めていただき、ありがとうございました。

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