与路島ってどんな島なの?
みなさんは、与路島をご存知だろうか?
与路島と書いて、与路島(よろじま)と呼ぶ。
この、与路島について、何となく名前を聞いたことがあるような人も多いかもしれないが、奄美諸島の一部の島だと認識している人は、どの程度の割合の人がいるであろうか?
今回の記事では、請島について、解説していこうと思う。
与路島の位置は、鹿児島市から南へ約460kmのところにあり、加計呂麻島の南に位置し、面積は約9 km2で島の周囲は、18 kmになる。
請島は、島の面積の90%は森林で埋められているということで、そんな島に住んでいる人は、2022年3月時点で61人とのことである。
与路島には集落が一つだけあるということである。
与路島の島々の家々の塀は約70%が手積みの珊瑚石垣となっており、毎年7から8月に咲くサガリバナと無人島・ハンミャ島が有名で、その景観からクールジャパンアワード2017を受賞した。
ハンミャ島はハミャ島ともよばれている。
ハンミャ島は、現地の奄美の言葉で「間・狭間」を意味する「ハミャ」の言葉通りに請島と与路島の間にある小さな無人島である。
与路島は、珊瑚礁が有名なポイントが数多く存在し、ダイビング・スノーケリングや釣りの場として有名で、観光協会を中心としたペンションや民宿の他、高級インバウンド向け一軒宿も近年開設され、観光業に近年注力している。
また与路島では、漁業が1軒と牛農家が7軒、鶏卵農家1軒と第一次産業の従事者も多く、活気がある。
この他にも、請島の特徴として、ハブが生息しているため、隣の与路島と同様に、集落には「用心棒」と呼ばれるハブを退治するための棒が立てかけてある。
こんなふうに、請島はアクセスすること自体がかなり限られた島であり、離島の中の離島と言われいている島で、奄美大島の人たちでさえ、行ったことがある人の方が少ないという島である。
今回のこの記事では、そんな離島という魅力あふれるロケーション感たっぷりの、与路島について、その魅力を伝えていこうと思う。
与路島の行政と学校について
与路島の行政区分としては、奄美大島の瀬戸内町の行政区分に属する。
瀬戸内町は、鹿児島市の南方約420kmの洋上に浮かぶ奄美大島の最南端に位置し、大島海峡をはさんで加計呂麻島、請島、与路島の有人3島を含む、総面積約240平方キロメートルに及ぶ行政区域を有している。
与路島は、請島や加計呂麻島に比べて活気があり、与路小中学校も、少数の生徒ではあるものの、生徒がいなくなるということはほろんどなく、広い校舎で授業が行われているということである。
与路小中学校は、与路島集落の一番奥にあるも、郵便局のすぐ裏にあって分かりやすい場所にある。
与路小中学校の校舎は、校舎は二階建ての立派なもので、校庭も一周100mのトラックもある広さだということである。
与路島にはノエビア(兵庫県に拠点を置く化粧品の企業)がバックアップする留学制度があり、その制度のおかげで生徒が居なくなることはほとんど無いのだという。
離島で学校は、いろいろな意味で中核施設にもなるので、生徒が居て使われることにはとても意味があるのだということだ。
ただ、日曜日しか日帰りできない与路島なので、そういう意味の不便さはあるようだ。
離島で学校が開校され続けているということは、少々驚きのことではないだろうか?
与路島、ハンミャ島へのアクセスについて
与路島へ行くためには、奄美大島に行く必要がある。
ここでは、奄美大島へのアクセスについては省略させていただき、奄美大島から与路島へのアクセス方法について、記載させていただこうかと思う。
飛行機やフェリーで奄美大島にある玄関口の、奄美空港や名瀬新港に到着したら、与路島へ行くフェリー乗り場(古仁屋港)へ移動する。
古仁屋港(こにやこう)は奄美大島の最南端にある、瀬戸内町にある港で、古仁屋港へのアクセスは、島のバスに乗るか、レンタカーで行くか、毎日ではないが、フェリーで寄港するという方法がある。
古仁屋港へは、奄美空港から島バスで約2時間30分、名瀬新港から島バスで約1時間20分の移動時間となる。
古仁屋港に着いたら、請島に行く前に、食料と飲料を確保してから、与路島へ向かおう。
というのも、与路島には民泊できる宿泊施設が5件あるものの、コンビニのようなショッピング施設が無く、自動販売機なども置いていないので、飲食物が確保できないからである。
古仁屋港から行ける島が、請島・与路島になる。
請島・与路島へは、町営フェリーの「せとなみ」が運航している。
請島では請阿室港と池地港へ寄港し、そのあとで与路島の与路港へ到着する。
古仁屋港から与路島までの所要時間は50分~1時間40分で、1,030円とのことである。
請島から与路島へ行くまでに目にするのが、与路集落の真っ正面に浮かぶ小さな島、ハンミャ島で、砂丘のような浜辺が特徴の無人島である。
ハンミャ島は、エメラルドグリーンの海に囲まれた砂丘のような無人島で、メディアでも紹介され注目を浴びるようになった。
ハンミャ島に行くには、古仁屋港〜ハミャ島へ行くルートと、古仁屋港〜与路島〜ハミャ島と、与路島を経由してアクセスするルートの2つのアクセス方法がある。
どちらのルートも海上タクシーをチャーターして行くことになる。
ハンミャ島へは、定期船がないため、若干料金は高めとなるが、美しい景観の無人島を独占できると思えば安いと思う人も多いのではないだろうか。
与路島のWiFi環境について
与路島は、釣りやダイビングなどで訪れる人が多いということであるが、WiFi環境がどの程度整っているのかということが気になることである。
結論から言うと、島の住人は、ADSL&光回線を利用しているということであるが、外部から観光で訪れた人に向けた、フリーWiFiというものはないとのこと。
ただ、調べによると、与路島にはいくつかの民宿施設があり、それらの民宿のうち、オススメで教えてもらった、「民宿 マンディカシャヴェラ」では、宿泊者は無料WiFiを使うことができるということである。
与路島は比較的民宿などの宿泊施設が少なくとも5つもあり、狭い島にも関わらず、宿泊施設は充実しているようである。
恐らく、確認はしていないが、どこの民宿でも無料WiFiが使えるのではないかと思う。
また、島内ではWiFiが使えないということはないので、安心してほしい。
ただ、与路島での電波はそんなに強くなく、通信速度が遅いということであるということなので、通信速度にストレスを感じる人にとっては、多少の不便さを感じるかもしれない。
与路島の病院事情
与路島では、病院というものがなく、診療所が一つある。
与路へき地診療所(よろへきちしんりょうじょ)がそれにあたり、看護師1名が常駐しているとのこと。
その他瀬戸内町では巡回診療も行っており、与路島・請島へ貸し切り船を使用し巡回しているという。
だから、病院施設が全く無いということは無いので、安心してほしい。
しかしそれでも急患が出た場合は、救急艇と救急車を用意し、奄美に患者を搬送する。最短でも2時間30分かかるというのだから大変なことだ。
与路島で最も気になるのが、ハブに咬まれる心配というのがある。
ただ、現地に詳しい人の話を聞くと、ハブは山奥に行かないと出会わないということで、ハブの心配はほとんど無いということである。
仮に、与路島で緊急の場合は、救急艇にて奄美大島の病院に搬送されることが多いとのこと。
与路島での病院事情は決して良いとは言えないので、奄美大島の病院事情と一緒に考える必要がある。
もし、あなたが与路島で、緊急事態が生じたときは、119に連絡をするのが良いとのこと。
ただし、奄美大島での病院事情は、とても充実しているので、フェリーに乗れさえすれば、奄美大島の瀬戸内町には「瀬戸内徳洲会病院」があるので、とても安心だ。
与路島ではショッピング施設が無い
与路島ではショッピング施設というものがなく、もし食料を調達する必要があるときは、フェリーに乗る前に、奄美大島の古仁屋港で食料を調達してから請島に渡ることをすること。
ただ、与路島の民宿に相談をすると、昼食を用意してくれる可能性があるということだ。
奄美大島と与路島との橋渡しをする島の船である「しまなみ」はとても大きな船で、奄美大島から与路島へ食料を運ぶだけでなく、軽自動車なども運ぶことができる。
また、「しまなみ」は、バイクや自転車なども運ぶことができるので、奄美大島でレンタサイクルを借りて、与路島に渡ることもできるようである。
与路島に遊びに行くためには、事前に情報を十分に調べてから与路島への渡航を検討したほうがいいであろう。
与路島のハブ事情
奄美諸島には、ハブのいる島といない島がある。
奄美大島・加計呂麻島・請島・与路島・徳之島にハブはいるが、喜界島・沖永良部島・与論島にはいない。
つまり、ここ、与路島にはハブがいるのである。
ここからは、あなたが与路島に来た際に、ハブに咬まれないようにするための、簡単な知識について、記載しておこうと思う。
夜間は絶対に、外出する際は足元を照らすもの、懐中電灯やランタンを使用すること。
ハブは本来おとなしい生き物であるが、不用意に踏みつけてしまって足をかまれる被害が多くみられたりするからだ。
また、日中でも草むらに不意に入るのは、どこにハブがいるかわからないので、厳禁だと言える。
与路島で夜間外出時には、「ハブはいるもの」として、必ず懐中電灯かランタンを持参し、不用意に草むらや山道には入らないにすること。
他に、ハブには弱点や特徴とうものがあるのであるが、それは各自でググっていただくと、ハブの特徴がわかるので、ここでは省略させていただくものとする。
与路島で大量発生する吸血害虫「ヌカカ」は避けるべし
請島や与路島、加計呂麻島には、「ヌカカ」と呼ばれる吸血害虫が生息し、特に、3月末~5月初旬が発生のピークとされるので、この時期に請島に行くのは、やめた方がいいのかも知れない。
特にこの虫は、海岸近くで大量発生するので、仮に与路島にこの時期に行ったとしても、海に近づかないなどの対策をした方がいいだろう。
「ヌカカ」にかまれると、強いかゆみが出て、症状が1カ月以上続く人もいるという。
一番いいのは、3月末~5月初旬に、請島には立ち入らないことである。
小さい島なのに観光スポットが豊富な与路島
与路島は化粧品会社であるノエビアが留学制度を行っているということもあり、加計呂麻島、請島に比べて、人の行き来も結構盛んな島である。
そのせいか、与路島の道などの舗装はとても綺麗に施されていて、とても気持ちがよく道を歩いたりすることができる。
そして、人の行き来が多いということだけでなく、「舟こぎ」競争などのイベントもあったりして、与路島は結構、活気にあふれているのだ。
そんな与路島での観光名所といえば、どんな場所があるのであろうか?
実は、与路島は島の面積の割りに、結構、観光名所がたくさんある。
だから、与路島は一日では足りないかも知れないので、島を訪れる際には、前もって、お訪れたい場所を事前にチェックしておくことをオススメする。
そんな与路島でオススメのスポットをいくつか記載しようと思う。
ハミヤ島や与路島との物資の行き来が見える「アデツビーチ」
「アデツビーチ」はハミヤ島や与路島に物資や人を運ぶ船が行き来する光景がみえるビーチである。
また、潮がひくと、地元のおばあちゃん達がサヤガタイモ貝を拾いに、浅瀬を集団で歩くのも見えるビートとなっている。
このような光景は、与路島ならではの特色だと言える。
少し岩場を超えて行く「コハマビーチ」
コハマビーチに行くには少し岩場を超えなくてはならないが、地元のおばあちゃんが貝を拾いに大きなカゴを背負って超えられる程度なので問題ないとのこと。
こちらも、滅多に人がこないプライベートビーチになっていて、港から丸見えなので、船の待ち時間などに時間潰しに行くのがよいであろう。
与路島にもある「ガジュマルのトンネル」
与路島の「ガジュマルのトンネル」は集落に近く、道路側のガジュマルの木が成長し過ぎて隣の民家に侵食してできたガジュマルのトンネルである。
人気の与路島のサンゴ石垣と大きなガジュマルの木で出来たトンネルは、絶好の撮影ポイントでもありながら、暑い日差しの日に日陰で少し休憩の出来る場所でもある。
「島の宝100景」に選ばれた「サンゴの石垣」
与路島では、「島の宝100景」に選ばれた「涼を呼ぶサンゴの石垣」を見ることができる。
与路島の集落では、昔ながらの石垣が残り、歴史が息づいている。
まずはじめに、与路島を観光するなら、車両を持ち込む必要はなく、集落内散策がおススメとのこと。
与路島は、戦争遺跡や平家、ノロ伝説が残るシマ(集落)である。
ただし、無断で山中などに入らないようにとのことである。
与路島は、小さい島ながら、小中学校が常に開校されている活気あふれる島
ここまで、与路島について、解説させていただいた。
与路島は、近くにある加計呂麻島、請島に比べて、人の行き来が盛んで、活気あふれる島である。
与路島では毎年、「舟こぎ」大会が行われるなど、島ならではの伝統行事もあったりするので、比較的訪れやすい島ではないだろうか。
また、民宿施設なども5つほどあり、どの施設もオススメの民宿で、そんな島だからこそ、魅力あふれる自然なども堪能できるのではなかろうか?
また、ここにも記載していない、「砲台」など、戦争の爪痕なども残っていて、観光スポットが比較的充実している島でもある。
また、ここに記載の内容以外にも、島の人で、釣り人などもいるようで、情報が少なかったので掲載していないのであるが、海で囲まれた島なので、ここでの釣りも楽しめるのだと思う。
ただ、加計呂麻島、請島、与路島などは、地元の奄美大島の人でさえ、訪れたことのある人が少なかったりして、情報が不足している感がある。
だからこそ、島を訪れたいと思う冒険家もいるのではないだろうか?
全くの無人島であれば、何があるのかが予想だにできなかったりするのであるが、与路島には住人もそれなりにいるので、訪れる際には、住人に連絡を取ってみるのもいいのかも知れない。
この記事で少しでも与路島に興味を持っていただいたら、幸いなことである。
この記事は以上になります。
ここまで読み進めていただき、ありがとうございました。